東五反田 池田山地域住民主催「品川区政を考える会」に参加しました。

2023年5月28日(日)東五反田池田山地域の方が立ち上げた「品川区政を考える会」。
記念すべき第1回目に出席しました。

「品川区政を考える会」は4月23日に行われた品川区議会議員選挙で、池田山地域の投票率が品川区内でいちばん低かったことに危機意識を持った方が、「自分たちにいちばん身近な区政や議会に対して地域住民の関心が向き、市民が物事を自分事と捉え自ら動きだす市民運動のきっかけを目指したい。」という思いから発足されました。

今回、私、田中さやかにお声が掛ったのは、議員として議会にいた体験や、区政や議会の状況を話して欲しいということでした。
会としての考えとして、これからも党派にこだわらずに現職議員をはじめ議員経験者に声をかけていき、住民と議員の対話の機会をつくるとしています。

改選前の私がいたころの議会では、議論の場である議会のなかでほとんど発言をしない議員や、他の議員の発言中に不適切な発言で妨害(ヤジも含める)する議員がいました。
また、議案審査に必要な資料が常任委員会の中で不十分で議論が深まらないことも多々ありました。
委員会の中で資料提供を求めても、賛同する委員が少なく議会として資料を求めることができずに必要な資料が提供されませんでした。(*委員会の中では、議員は委員と呼ばれます。)

そして、委員会の中での委員からの質問に、担当課長が適切な回答をしない。また、委員側もその不適切な姿勢を指摘できない状況が残念ながらあったことなどがありました。

このような、社会とはズレた議会の状況を話すと、参加者からは、「議会で起きていることは、一般企業ではまずありえない。」「市民社会とだいぶズレすぎている。議会はどうなっているのか?」などの区政状況を危惧する声があがりました。

本来の議会は、市民生活向上に向けた制度設計や税金の使い道などが活発に議論がされる場。
実現には、市民による行政や議会への監視が必要。
議会の改善は、市民生活の改善に繋がります。
私は、投票し議会へ送った議員が、議員の仕事を全うしているかどうかを市民は注目し続けることが必要だと伝えました。
具体的には、①議会傍聴に行くこと②議員との意見交換や要望を伝える機会を積極的につくること。
それが、市民と議員の信頼関係の構築に繋がり、議員の応援や支えにもなります。

*委員会で区の答弁や資料提供が不十分だった事案の一部を以下、HPでお知らせしています。
【武蔵小山・パルム商店街再開発】「不安や疑問が解消されないまま、都市計画手続きに進めないで欲しい」と求める請願に、賛成討論しました
【区立単独幼稚園の閉園問題】品川区立幼稚園は私立幼稚園の補完?文教委員会報告①

他にも、「そもそもなぜ、田中さんは議員になったの?」「議員報酬は?」などの質問もありました。
私が政治に率先して関わるようになったのは、2011年に起きた東日本大震災と、東京電力福島原発事故が起きた時で、当時は28歳でした。
我が子を守りたい!と強く考えた時に、この子1人が生き残っても、1人で生き続けることは難しいこと。
社会に生きる多くの人に、支えられて今も生かしてもらっていることを深く痛感したことが大きなきっかけでした。
詳細は、2017年のこちらの記事をお読みください。

なぜ、投票率が低いのか?
・地方選挙や地方議会は、報道等に取り上げられる機会も少なく、市民が情報を得ずらい。
・選挙掲示板に掲示されるポスターや、選挙公報では候補者の数が多く、
その中から一人を選ぼうとしてもどの候補者も≪耳障りの良い同じようなこと≫を主張しており、選択が難しい。
・普段の生活に食い込むような物事が起きないと、関心に繋がらず動かない。
・自分の生活に不満が無く、ニーズが無い⇔自分の生活で課題があっても、政治に繋がるものだと気付けていない。
・投票をしても何も変わらないという諦めがある。
…などの意見が聞かれました。

日本社会では、成功体験の機会が少なく「諦める」選択に至ってしまうこと。
そして、「自己責任論」が広がってしまったために、「自分の身に起きている課題が、大きな社会問題であることに気付けていない人」が多くいるのではないでしょうか?

政治は、生活に直結しており、「投票行動で政治を変えることが生活の改善に繋がる。」というアプローチが必要です。
また、区議会だよりを読むだけでは見えてこないことがある。
区議会の状況を実際に知るために、区議会の傍聴や、市民と区議との対話の機会を増やし、投票率向上に繋げていこうと話し合いました。

早速、7月4日(火)10時に開かれる常任委員会(総務・区民・厚生・建設・文教)の傍聴ツアーが決定!しました。
私がエスコートすることになりましたので、皆さまぜひ、ご参加ください。
*傍聴ツアーに参加を希望される方は、田中さやかお問い合わせフォームや、品川・生活者ネットワーク事務所(03-5751-7105)にご連絡ください。*

議員を孤立させない。市民で議員を支えることが重要ではないか?
「この度の選挙を通じて実感したことは、議員が個人事業主になってしまい市民に協力を求めきれていないのではないか?政治への参画を促すためにも議員や、議員を応援する市民からの積極的な手伝いなどの呼びかけが必要だ」
「事業ではプロジェクトを成功させるためには、一つのチームをつくる。それと同様に、議員を支えるチームをつくることが必要であり、重要だ。」

主催者がとても重視している部分であり、私も大切なことだと思います。
関わる人を増やすことは容易なことではありませんが、「品川区政を考える会」の活動が今後、政治参画を促す大きな役割を果たすだろうと期待しています。

請願署名・陳情は否決(不採択)になっても、実現していることがある。
《請願署名や陳情を出しても、大会派によって否決されてしまう》という嘆きの声も聞かれました。

しかし実は、否決された後に、市民が請願・陳情で要望したことが実現していることは”多々”あります。
けれど、そのことが市民には伝わっていません。

具体的な例では、最近の品川区政のトピックスでもあった「学校給食費の無償化」や、「補聴器の助成制度の開始」などは、陳情・請願審査では全て不採択でした。しかし、実現に繋がりました。
*会議録はこちらからご確認ください。
学校給食の無償化を求める請願 (80~)
補聴器購入費助成制度を求める請願 (53~)

声を挙げれば、少しづつでも社会は変わる。
皆さんには希望を持って積極的に声を挙げてほしいです。

請願署名・陳情書の提出は市民の権利です。
「請願や陳情を書きたいけれど、書き方が分からない。」などのご相談もお受けしております。
お気軽にお問い合わせください。田中さやかお問い合わせフォーム

品川区議会HP
請願・陳情のご案内

*東五反田地域には、素敵な公園がいくつもあります。(ねむの木の庭・池田山公園・五反田公園)
「公園を活用して地域住民との交流の機会をつくりたい!」などの意見もあがり、地域の方や行政と共に実現に向け取り組もうと話し合いました。