児童見守りシステム「まもるっち」が新しくなります。その①

議員をめざすきっかけは3.11の東京電力福島第一原発事故の放射能汚染被害から子どもを守りたいでした。(さよなら原発パレードで連帯挨拶をする田中さやか.2018.4.15)

「まもるっち」とは、子どもたちが犯罪被害を受けないようにするため、区内小学生を対象に配布しているGPS機能付緊急通報装置です。「地域の支えあい・助け合いによる安全・安心なまちづくりの実現」を目的とする、品川区独自の防犯システムで、2004年から始まっている事業です。

この「まもるっち」が、機器の老朽化等の理由から、今年度新1年生からタッチパネル型の新しい機種「まもるっち」になりました。
機能として、カウンセラーや相談員が相談に応じる教育相談室、教育・福祉・心理・元警察官のスタッフで構成する「HEARTS(学校支援チーム)」へのホットラインが新設されました。「ハーツ」への通話は、有料通話機能を契約しなくても無料で通話ができます。(ハーツ相談受付時間 月〜金曜 9時〜17時)

 

私が所属する区民委員会の4月の委員会で「まもるっち3」の報告がありました。
今年の新1年生は新機種に変更という説明で、現・4年生~6年生は旧型のまもるっちを継続して利用すること、現3年生と、2年生は、新4年生になった時に交換するということです。来年度以降の新4年生には新機種が配布されます。その理由は、例年まもるっちのバッテリー部分を4年生で交換しますが、古い型を継続して使用するよりも、新型に換えたほうがコスト削減に繋がるといことです。

 

4月の当該委員会で担当の生活安全担当課長は、新機種に変更するのが新1年生と新4年生であるかのような説明をしました。学校から配られた新4年生の説明資料にはハーツ等への接続等の記載はなく説明に祖語がありました。改めて5月の委員会で前月の発言の訂正と正確な説明を求めました。正確な答弁(説明)を議事録に残すことは議会としての責務であると考えたからです。それは、後に議事録で区の政策を知ることになる市民にも、私たち議員にとっても過去の議事録はとても重要なものです。政策の点検やどのような議論の上で決定したのかという政策形成過程を知る資料となります。再度の説明で、そういうことだったの?と委員のみなさんも誤解されていたようなので、私自身が驚きました。

 

ハーツへの相談がしやすくなることは、困難を抱えた子どもたちとっては朗報であり評価できます。このことが子どもに伝わっていることが前提ですが・・・
しかし2004年から事業開始となった「まもるっちの配布」について、配布された家庭で利用しているのか?実態把握や評価などを含め、使用感などの意見を各家庭に聞いてみることも必要なのではないか?と感じています。
例えば、まもるっちを利用せず、防犯ブザー付携帯電話やスマホを子どもに持たせている家庭があります。まもるっちを利用している家庭からは、「時計がついているとうれしい」などという声も聞こえてきます。いろいろなご意見があると思われます。

この事業は来年度15年を迎えます。限りある区財源の配分の中で、事業の評価を行政内部だけがするのではなく、市民の声を反映して評価や改善につなげるしくみが市民のみなさんから求められていると感じます。私もそういったしくみづくりに取り組みたいと思います。<たなか・さやか>

その②につづく