品川区独自の教科”市民科” 市民科授業地区公開講座へ参加しよう!

児童センターにある様々なゲーム。大人にとっては懐かしさも感じるゲームに子どもたちと共に楽しみました。

小中一貫教育の中に品川区独自の教科として「市民科」があります。
道徳、特別活動(学級活動)、総合的な学習の時間を統合し、段階的・系統的に学習するカリキュラムを区の教育委員会が作成しています。

この市民科については、教科書採択などは無く、策定過程が外からは見えません。
そのことから、「修身の再来」とも言われ、一定の価値観や規範意識の押しつけにつながることが危惧されている「道徳の教科化」よりも「市民科の方が注意が必要なのではないか?」という声が聞こえていました。

2017年道徳の教科化が始まる前に、道徳と市民科の整合性と、道徳の教科化が始まることによって市民科の評価方法が変わるのかについて区教委に説明を求めました。
2020年に実施される学習指導要領改訂に向け、品川区の教育現場からは、「市民科の評価に道徳の評価も加わるのではないか?」「市民科の評価方法が変わるのでは?」といった声が聞こえてきたため、先日改めて区教委へ伺いました。

2度目となる区教委からの説明では、例年と変わりなく道徳の教科書は参考活用に留まり、評価についても文章記載とするので、「従来と変わりはない」と確認を取ることができました。

市民科の目的は、「児童・生徒にこれからの社会を主体的に生きていくために必要な資質と、直面する課題に適切に対応できる能力の育成を促すこと」であり、この目的自体は理解できます。

「一方的な思想の押し付けなどは考えておらず、むしろ子どもたちに考える力が身につくための市民科」としている区教委の現在の姿勢が継続されるには、「市民の監視の目」が必要です。

毎年、実施されている「市民科授業地区公開講座」では、教員と地域・保護者が意見交換をして児童・生徒に身に付けさせたい市民性について共通理解を図ることを目的としています。

各学校での「市民科授業地区公開講座」に参加し、意見交換の場で子どもの学びの場が守られるように積極的に声を届けてほしいです。

●2019年
10月4日(金)芳水小学校・山中小学校・小山台小学校・大原小学校・小山小学校
10月5日(土)伊藤小学校・八潮学園
10月11日(金)浜川中学校
10月18日(金)第3日野小学校
10月19日(土)第4日野小学校・中延小学校・鈴ヶ森中学校・豊葉の杜学園
11月16日(土)戸越台中学校
11月26日(火)立会小学校

●2020年
1月18日(土)大井第一小学校・大崎中学校
1月22日(水)御殿山小学校
1月29日(水)東海中学校
2月1日(土)旗の台小学校・上神明小学校
2月14日(金)第一日野小学校・浜川小学校
2月15日(土)後地小学校
2月18日(火)宮前小学校