一般質問報告その②命の教育について
品川区では子どもが自ら命を絶つ事態が起きてしまっています。止める事は出来なかったのか。気づいてあげられることができなかったのか。とてもつらい思いがしています。
今回、子どもたちが命に向き合う「命の教育」について、区教育委員会の取り組み、見解を質問しました。
品川区では、昨年まで報告されているだけでも5人の子が自ら命を絶つ重大事態が起きています。そしてその都度、子どもたちへの「命の教育」を品川区でも行ってきたはずです。しかし残念ながら今年の春、二人のお子さんが命を絶ってしまいました。今までの取り組みでは、子どもの生きる権利を守ってあげられなかったという事実に、学校も保護者も子どもたちも、真剣に向き合わなければならないと考えます。
特に学校や教育委員会では「命の根源から学ぶ授業」が必要と考え区の取り組みを質しました。
例えば、いまある一人ひとりの命がどれほど奇跡的な確率で存在し、生まれてきたものなのか精子と卵子の結びつきから「命の木」の考え方を学ぶ授業があります。
かつて品川区でも「命の木」の授業が行われた学校があり、授業を受けた子どもたちからは、自分が生まれてきた命の事や、性の事についてきちんと向き合えた姿勢がみられたそうです。当時、保護者の間でもこの教育は大変評価されていたと、授業を受けた子どもの親御さんから聴きました。
質問の趣旨は「今年の春の重大事態を受けて」であったにもかかわらず、区教委の答弁は市民科や国語科の単元の中で「命の大切さ」を学ぶ現行の教育の紹介にとどまりました。
自己のいのちの起源、そして自分のいのちと同様に他人のいのちも同じに大切なもの、自由に生きる権利が誰にも等しくあること、しかしいのちには限りがあること、など年齢に合わせて丁寧に学ぶ教育が品川の教育にはとても必要だと私は考えています。
子どもたちが、自ら命を絶つことが二度と起こらないように。<たなか・さやか>