米ユナイテッド航空事故を受け、「羽田問題議連しながわ」で緊急要望書提出!

米コロラド州デンバー近郊で現地時間2021年2月20日午後1時(日本時間21日午前5時)デンバー空港発ハワイ・ホノルル行きのユナイテッド航空の旅客機が離陸直後に右エンジン爆発炎上し、エンジンの部品が複数、住宅地に落下しました。都心を離発着する羽田新ルート運用に対して安全上の強い懸念を指摘してきた私たちとして当然看過することはできません。さらに2020年に同系列のエンジンが使われた日航機がエンジン故障を起こし那覇空港に引き返す事故が起きていることも見過ごすことはできません。
連続している同機種のエンジン事故は、羽田新飛行ルート直下の品川区民が、最も心配し、不安を覚えていたことにほかなりません。

2月26日、田中さやか、吉田ゆみこがメンバーに名を連ねる「羽田問題議連しながわ」は、緊急要望書を品川区へ提出しました。

緊急要望書

 

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要望書は以下の通りです。

2021年2月26日

品川区長
濱野 健 様

羽田問題議員連盟しながわ
あべ 祐美子 安藤 たい作 石田 ちひろ
おくの 晋治 くにば 雄大 須貝 ゆきひろ
鈴木 ひろ子 田中 さやか 筒井 ようすけ
なかつか 亮 西本 たか子 のだて 稔史
藤原 正則  吉田 ゆみこ

 

米ユナイテッド航空事故を受けての緊急要望

米コロラド州デンバー近郊で現地時間2021年2月20日午後1時(日本時間21日午前5時)デンバー空港発ハワイ・ホノルル行きのユナイテッド航空の旅客機からエンジンの部品が複数、住宅地に落下しました。羽田新飛行ルート直下の品川区として看過できない重大な事故だと考えます。

FAA=アメリカ連邦航空局によると、この旅客機はボーイング777ー200型機で、空港を離陸してまもなく機体右側のエンジンに異常が発生し、空港に引き返したということです。

また、2020年12月に日航機がエンジン故障で那覇空港へ引き返したトラブルのエンジンも同系列のものであったといいます。

国土交通省は21日夜、この旅客機のエンジン(プラット・アンド・ホイットニーPW4000系列)と同系列のエンジンを積む旅客機を運航停止にするよう、国内の航空会社に指示したと発表。運航停止の対象となるのは、いずれもボーイング777型機で全日空で19機、日本航空で13機ということです。

この措置は当然のことと考えますが、しかし、世界の航空会社から同系列エンジンを搭載した航空機が飛来しています。英国などでは領空乗り入れ禁止措置をとっています。日本でも同様の措置をとるべきだと考えます。

旅客機ボーイング777のエンジン損傷事故が連続している状況を受け、下記の通り要望いたします。

〇事故調査の進捗と日本側の対応(運航中止期間の見通し)などを国交省から品川区はじめ関係自治体に説明するよう要望する。

〇旅客機ボーイング777のエンジン損傷事故の原因究明と安全対策がなされるまでの間は、海外からの同系列エンジン搭載航空機の国内への乗り入れを中止するよう品川区として国交省に文書で申し入れるとともに、文書で回答するよう要望する。

 

要望を行った26日の夕刻、今度はロシア航空(Rossiya Airlines)で運航するボーイング777型機にエンジントラブルが起き、モスクワの空港に緊急着陸したと発表がありました。

事故の原因究明がなされるまで、同機種、同エンジンを搭載した航空機は全て日本の上空を飛行させるわけにはいかないと、品川区、そして国も強く姿勢を示すべきです。