9月6日(金)14時に、国交省が羽田新ルート計画について品川区議会へ説明にきます。
今年3月に品川区議会が全会一致で「羽田新ルート計画を容認できない」とする決議や、広範な住民の反対の声を無視して、国交大臣は、先月8月8日に「住民の理解は得られた」との見解を示し、来年3月29日からの運航開始を表明しました。「住民の理解は得られた」とする根拠は全く分かりません。
決議を無視する許し難い発表に対して、羽田新ルート計画に反対している区議会議員有志で再び決議を提出することにしました。
全会一致の決議が出せるように8月21日に議長への要請を行い、その後、議会運営委員会で所属委員から決議文を提起することが決定しました。
羽田新ルート計画に反対している区議会議員有志は、生活者ネットワークをはじめ議会運営委員会に席が無い議員が多く、唯一、議会運営委員会に席がある共産党議員が代表して8月29日に再び決議文を提案しました。
以下案文です。
区議会決議を無視する羽田新ルート計画の実施に反対する決議(案)
国土交通省は8月7日に開催された首都圏空港機能強化の具体化に向けた協議会にて、首都圏の関係自治体が計画導入に「地元の理解」が得られたと判断し、翌8日の大臣記者会見にて、羽田新ルート計画の正式運用を発表した。
「地元の理解」を得たとの判断は、品川区議会が今年3月26日に全会一致で可決した「品川上空を飛行する羽田新ルート計画に関する決議」を無視するものであり、強く抗議する。いうまでも無く、区議会決議は区民を代表する議会の重要な意思決定である。
また、羽田新ルート計画をめぐる国会質疑で、「地元の理解」に議会が含まれている事は国土交通大臣が答弁している所である。
今年3月の品川区議会の決議では「多くの区民に理解しがたい現状がある」「新飛行ルート案を容認することはできない」「品川区上空を飛行しないルートの再考を強く求める」と記している。
この事から、羽田新ルート計画の実施の前提となる、「地元の理解」は得られていない事は明らかである。
ここに、改めて羽田新ルート計画について、品川区議会は容認できない事を表明すると共に、品川区議会の決議を無視する、羽田新ルート計画の実施に強く反対する。
よって、国土交通省に対し品川区上空を飛行しないルートの再考を改めて求める。
以上、決議する。
議会運営委員会の場では各会派に持ち帰り、検討することになりました。
次回9月18日の議会運営委員会では決議に対する各会派の態度が示されます。
また9月6日(金)14時に、国交省が品川区議会へ説明に来ることが決定しました。(6階第一委員会室)
国土交通省が議会に対して説明をするということですが、
羽田新ルートに関しては区民や近隣住民の生活に直結する問題ですから、区民に付託を受けた議員および区議会として公開を決定すべきです。
市民の「知る権利」が保障された「開かれた説明会」となるように、生活者ネットワークは議長に申入れを行います。
会場となる議会棟6階第一委員会室は議員研修でも使用しますが、優に100名の席は確保できます。
皆さんからも、一緒に市民の傍聴を認める声を届けていただきたいです。
羽田新ルート計画に反対している区議会議員有志では、
情報をできるだけ多く拡散し、いまだに羽田新ルート計画を知らずにいる人へ情報が届くよう「市民と共に行動をしていこう!」と話しています。
8月30日からは小型機による試験飛行が始まりました。(早朝6~8時の間、12月下旬までの期間実施)小型機でも騒音が気になりましたが、実機ではもっと音の影響は大きくなります。小型機ではなく実機を飛ばして実態を区民が理解できるようにすべきです。
そして、同日8月30日の夜には5機連続でゴーアラウンド(着陸復航)が通過しました。 私の地域からは3つの航路が確認できます。
そのうちの一つの航路は、武蔵小山駅前に建つ航空法ギリギリに建てられたビルの上を通過します。冒頭に添付した画像がそのときの画像です。ビルの最上階と飛行機の距離の近さに驚くと共に、音の反響や振動などの影響が気になります。
このゴーアラウンドの時に、子どもたちは音の大きさにとても怖がっていました。
私自身、間近に迫り通過していく飛行機を見て不気味さと恐ろしさを感じ、これが日常となることは絶対に避けたいと強く思いました。
羽田新飛行ルート計画は撤回しかありません。<たなか・さやか>