品川区発達障害・思春期サポート事業「らるーと」啓発講演会に参加しました。


「幼児の動きとADHDの症状は似ている。」という話に納得。予測不可能な幼児の行動にハラハラする場面もありますが、全てが発見の日々であり、子どもから学ぶことも多いと感じています。小さな子どもたち、そして発達障がい児・者、どちらに対しても日本社会でのより一層の受け入れ態勢が整うことが求められます。

2016年に障害者差別解消法が施行されましたが、日本社会の中でも、教育現場においても合理的配慮がなかなか進んでいない状況です。

「大学における発達障害のある学生への支援~バリアフリー支援室から~」という講演会に参加しました。
講師は自身もADHD(注意欠陥多動性障害)の当事者である教育者の坂井 聡先生で、発達障がいを持つ子どもたちに必要な支援を細かく具体的に知ることができました。

ADHDについて、坂井先生が知人から教えてもらった言葉があると紹介してくれました。

A あれこれするけど

D だいじょうぶ

H ハラハラさせるけど

D だいじょうぶ

この素敵な表現に、会場は温かな笑いに包まれました。

発達障がいを、周囲が理解しないことが当事者への「障害」となる。
見た目には分かりづらい発達障がいは、周囲が発達障がいを理解しないことが当事者への「障害」となり、発達障がい児者の二次障害を生み出しています。その声は、品川区内でも多く聞こえてきます。

「障がいのある子だけを特別扱いはできない」とすることは、差別。
「合理的配慮」には、「障がいのある子どもが他の子どもと平等に教育を受ける権利を享受・行使することができるように、学校は必要な変更・調整を行うこと」が謳われ、「障がいのある子どもに合った配慮」を行うよう明言しています。
つまり、「障がいのある子だけを特別扱いすることはできない」とすることは、「差別」となるのです。
しかし、そのことが周知されていません。

坂井先生が出会った生徒の中には、カタカナを読むことが苦手で、理系の成績だけが落ち込み大学受験に不安を抱えていた子が居たそうです。
先生は本人の困りごとを十分に聞き取り、カタカナに平仮名のルビをふることを学校に提案。
配慮を行った結果、生徒の成績は向上し希望していた大学にも無事に進学できたということです。

また、夏でも冬服を着てしまうなど、TPOに合わせた服選びができないこともあるといいます。
その場合には、傍にいる人が服装をチェックし、「他の人がどのような服を着ているか」を本人に確認をさせたのち、全身が映る鏡を利用して自分の服装と他人の服装の違いを可視化して伝えることが有効だそうです。

忘れ物が多い子にはリマインダーの利用。感覚過敏で辛さを感じる子にはヘッドフォンの使用や、パソコンソフトの活用で刺激を和らげるなど、周囲の理解とフォローにより、子どもたちの学び育つ環境が整います。

「当事者である子どもとコミュニケーションを取ること。その子の苦手を聞き取り、理解し、対策を一緒に考えることが重要だ」と、先生は訴えます。

子どもを支える支援者のケアについては、
例えば、支援を必要とする子どもが楽しく一日を過ごせた日は「楽しく過ごせたシール」を貼り、そのシールが溜まったら「支援した自分へ」ご褒美を贈るなど、「支援者が無理なく支援を継続できる工夫」がいかに重要かということも併せて学ぶことができました。

発達障がいへの理解が進み、本当の意味でのバリアフリー、合理的配慮が品川区でも進むように引き続き取り組みます。皆さまの声を、お寄せください。


●LD(学習障害)書くことが苦手な人の状態を疑似体験する方法●

①机にペンと紙を用意して座る。
②両足をあげ、利き手ではペン先だけを紙につける。この時に、手のひらはもちろん、ひじなども机につけてはいけない。
③逆の手は上へ挙げた状態で、字を書く。

…疑似体験をし、これに似た状態で必死に学ぶ子どもたちの姿が想像することができ、胸が苦しくなりました。
利き手の手首を逆の手で抑えると安定して字が書けることがわかりました。