乳幼児の予防接種 なにをどれだけ打ったらいいの?!

 

「第15回 市民と議員の条例づくり交流会議」ワークショップで。左から武蔵野市議の西園寺さん、西東京市議のかとうさんと私・田中さやか(5カ月になった第二子と)。7月25日、法政大学

出産当初、不安に駆られていた「先天性免疫不全」に関する検査結果が、ようやくはっきりしました。子どもの発症を危惧し続けていたのは、私自身が先天性免疫不全に関する遺伝子を当然受け継いでいるとの予見からだったのですが…、今回改めて調べていただいたところ、私自身は、家族的背景にもかかわらず、運良くその遺伝子を受け継いでいなかったということでした。結果、私の産んだ下の子も上の子も、先天性免疫不全の問題は皆無との最終診断でした(良かった!)。出産直後、息子の検査の結果を聞くまでは、私も連れ合いも極度の緊張から、ともに会話がぎこちなかったことを覚えています。互いに、そのことには触れないでおこう、気にしている様子は見せないでいよう…そんなふうでした。あの折、医師から息子の結果を聞いた時の安堵感と一緒に、知らないまま溢れた涙。そして、連れ合いの「さやかが泣いていなかったら、俺が泣いていた」という言葉は生涯忘れることはないだろうと思います。そんな息子も生後5カ月を過ぎました。離乳食も始まり、お気に入りはどうやらニンジンペーストです。お口を「あーん」と大きく開けてたくさん食べてくれます。

赤ちゃんの体調・体質をきちんと把握して、リスクへの理解も含めて、接種計画を相談できる…そんな機能を増やしたい

そんな昨今、「予防接種を受けさせましょう」とのお知らせが届きました。

先天性免疫不全は該当せず、健康体との結果も出ましたので、受けなきゃいけないころかなーと、お知らせのプリントを読んでみました。まず予防接種の種類の多さに改めて驚愕! 小さな体にこんなに多くの薬を入れてしまって大丈夫なの?! 正直、不安が募ります。予防接種に対するリスクの記事や、予防接種は害だ、などといった記事を目にしてしまうと、さらに不安にかられます。予防接種を受けてもリスクから免れない、受けないと万一のときにどうなるの? 疑問を少しでも解消したいと思い、小児科医院へ相談に行ってみました。

最初に行った小児科医は…二人目がなかなか授からない時に通院しアドバイスをいただいた先生でしたから、大いに期待し相談へ向かいました。その病院で約2時間待たされた結果、

「(5か月になるし)時間がないから、まとめて打たなきゃ間に合わないよー」

「打つにしても必要最低限にしたいし、同時接種はしたくないのですが…」

「ダメダメ!ダメだって!間に合わないから」

相談したいこちらの気持ちはなかなか汲んでもらえず、むしろ不安は増幅するばかり…結局、2つ目の小児科医院へ行ってみることにしました。

今回の先生は、少なくとも話は聞いてくれましたが、やはり

「時間が無いから打つなら早めに」

「同時接種が心配なら、毎週一本づつ打っても3カ月はかかるよ」

「小児科医としては、どれも打ったほうが良いと思うが、最低でも『定期』接種のもの(=ヒブ・小児用肺炎球菌・四種混合)と、『B型肝炎』は打った方が良い。『ロタウィルス』も絶対かかるし打った方が重症化しないんだけど、ロタは、もう打つ時期が過ぎたね」

とのことでした。

乳児の予防接種をどうするか、打たないで病気になったとき、重症化したときの怖さも話していただき、それまでのモヤモヤが少しは解消されたのでしたが、打ったときのリスク・副作用の重症化については、なかなかはっきりと話されなかった医師の態度に疑問は払拭されたとも言いにくいのが実情です。パパ・ママにとっては、「されど予防接種」です! どのワクチンをいつ、どのような間隔で受けるのかはもちろん、アレルギーの有無など体質や体調などをきちんと把握しながら、パパ・ママの相談事に応じてくれるような…そんな環境があるとよいのに、とつくづく思うこの頃です。かかりつけ医の重要さ、区や保健センターではどのような相談機能があるのかもきちんと知らねば、とも強く思います。

品川区の乳幼児相談、予防接種にかかる案内はこちら→

http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/hp/menu000008200/hpg000008130.htm

予防接種、皆さんはどのように考えますか? もっと、こうだったらいい、も含めて、ご意見をお寄せください。(たなか・さやか)