2/1(土)外遊びがはぐくむ子どもの根っこ~新年集会のお知らせ&学習会報告~
子どもの育ち、遊びをテーマに新年集会を開催します。
子ども期を保障すること、遊びを創り、遊びあうことの大切さを改めて考えます。
お子様との参加も大歓迎です!どなたでもお気軽に足をお運びください。
品川・生活者ネットワーク新年集会
基調講演「外遊びがはぐくむ子どもの根っこ」
日時:2月1日(土)14:00〜16:30(13:30開場)
会場:品川区総合区民会館きゅりあん 第4講習室 5階
(京浜東北線・東急大井町線・りんかい線 大井町駅下車徒歩2分)
講師:天野秀昭さん
(特定非営利活動法人「日本冒険遊び場づくり協会」理事/一般社団法人「プレイワーク協会」理事)
1部 基調講演:「外遊びがはぐくむ子どもの根っこ」
2部 リレートーク/市民活動・地域活動のみなさん
メッセージ2020/区議会議員:田中さやか・吉田ゆみこ
参加費:無料
主催:品川・生活者ネットワーク
講師にはプレーパーク界の父として知られている天野秀昭さんをお招きします。
以前、目黒区で開催された天野さんの講演に参加をしました。その時の様子をご報告いたします。
●10月19日(土)「心が育つと脳も育つ『遊育』のすすめ」
目黒区の家庭教育学級主催の学習会に参加しました。
講師の天野さんは、1980年開設されたばかりの日本初の民官協働による冒険遊び場『羽根木プレーパーク』の開設に大きくかかわり、地域住民と共に羽根木・世田谷・駒沢・烏山のプレーパークを開設しています。
脳科学の視点からも「子どもの育ちに遊びがいかに重要か」を学ぶことができました。
遊ぶことの本質は、「やってみたい!」という子どもの内側から湧いてくるものであり、
これは「育ちたい!」という表れだと言います。
「育ちたい」という欲求は0歳の子どもからあり、それが手遊びや、寝返りといった赤ちゃんの動作に繋がっているそうです。
子どものやってみたいことを制限してしまうということは、子どもの育ちを妨げることに繋がり、
遊びにより得られる「自分の世界を作り、育ちたい」という欲求を奪うことになります。
それはすなわち、子どもの「生きている実感を奪いとる」ことに繋がります。
実際に、遊ぶことを奪われていた子どもがプレーパークで自分のやりたいこと(遊び)を考え実行していく中で、生きている実感やアイデンティティを取り戻し、「ここにいる時以外の自分は仮面をつけていた」と、自分が仮面をかけていたことに気が付いた。という子どもの話は、とても衝撃でした。
外遊びにより脳にある「情動」が刺激され、自律神経系、免疫系、内分泌系が機能すると言います。
「情動」を動かす子ども時代のエピソードが海馬に記憶させ、長期記憶の積み重ねがアイデンティティを作っていくとし、子ども時代の核がここにあるとします。
情動が育つような刺激を抑えられた子どもは、自律神経系、免疫系、内分泌系がうまく機能せず、いつも不安に駆られており、子ども時代の記憶もほとんど無いということです。
「遊育」とは、子どもが主体で「遊び」「育つ」ことで、大人が主体となり子どもに対し「教え、育てる」という「教育」では、生きている実感を子どもは得られないといいます。
教育者や保護者が「遊育」の意味を知り、本人の育ちを認めることは、昨今問題視されている「教育虐待」を防ぐことに繋がります。
*教育虐待とは「あなたのため」という大義名分のもとに子に行う、子どもの人権を無視したいきすぎた「しつけ」や「教育」のこと。
少子化は「大人の多大化」を意味し、過去の状況とは違い子どもの逃げ場がなくなっているという講師の話は、品川区の政策状況と合致するところがあり背筋が凍りました。
子どもたちが生きている実感を持てる環境整備を、一刻も早く進めていきたいです。