羽田新飛行ルート 固定化回避検討会の真実。固定化回避には白紙撤回しかない!

前回のHP「品川区上空は固定化回避不可能?!品川区議会「羽田議連」のメンバーで国交省にヒアリング 羽田新飛行ルート問題」で、国交省の固定化回避検討会についてお知らせしました。

この国交省ヒアリングの結果を受けて、
3月23日に羽田議連で、元日本航空機長で航空評論家の杉江弘(すぎえひろし)さんを講師にお招きし、固定化回避検討会の検討項目等、内容について解説していただきました。

3月23日羽田議連の話し合いに参加した議連のメンバー。前列中央が元日本航空機長で航空評論家の杉江弘(すぎえひろし)さん。
前列一番左側が田中さやか、その隣が吉田ゆみこ。

杉江さんの解説によると、
〇検討会で示されているRNAV進入方式などは、大型機では世界のどの空港でもやっていない危険なものであること。
世界の航空界で通用しないものばかりであり、実現不可能。
ということです。

つまり、改善は望めない。ということが確認できました。

世界の航空界では、「スタビライズド・アプローチ(Stabilized Approach)」が採用されています。
飛行速度や着陸形態を適正に整え、安全に滑走路に侵入するための共通の運航ポリシーです。

この運航ポリシーにのっとれば、固定化回避検討会で示されている飛行方式のどれを選択しても、
滑走路進入直前の品川区上空は、どうしても通過せざるを得ません。

つまり、品川区への影響は、羽田新飛行ルートを白紙撤回しない限り、何も変わらない。ということが明らかとなりました。

国交省は航空界の安全基準を遵守する視点に立ち、
検討会という形だけのものを開催し続け市民を欺くのではなく、
羽田新飛行ルートを断念し、離陸・着陸の安全が確保できる海から出て、海から入る本来のルートに戻すべきです。

生活者ネットワークは引き続き、市民と共に、命と日常生活を守る立場から
羽田新飛行ルートの白紙撤回を求めていきます。

騒音と共に大きな機体が通過する大井町駅の様子。信号待ちする市民は皆、空を見上げていました。