生活者ネットワークが要望する「子ども施策」が一歩前進!!

2021年予算特別委員会が3月17日に閉会し、3月23日の本会議で「2021年度予算」が確定しました。
予算特別委員会の報告を兼ねて、品川・生活者ネットワークの政策提案について報告します。

〇公立保育園と、私立保育園の情報共有の場が2021年度に設置されます。
2021年度予算に「公・私立保育園地域連携推進事業」が新設されました。
この事業は、区内を7ブロックに分けて公立園が開催していた園長会に、私立園も参加し、公立・私立の垣根を超えて情報共有をおこない、保育の質の向上につなげるというものです。

これまで品川区は、公立・私立を分けて園長会を開催しています。公立園と私立園で起きた事故等の報告は、別々に区が報告を受けて、『区』が両者に情報提供をする。という形でした。
そのため、事故の具体的状況などを情報共有することが難しく、再発防止に繋がりにくという課題がありました。

品川・生活者ネットワークは、以前から保育の質の確保・向上のために公立園と私立園で分けないことを前提に、
双方で情報共有ができる体制を求めてきました。
またそこには、他自治体の事例を示し、園長に限らず、保育者・保護者も情報共有ができて、議論に参加できる形が望ましいのではないかと求めていました。

今回の予算計上では、原則、園長の参加に限っていますが、それでも生活者ネットワークが求めていた要望が一つ前進した形です。
2021年4月から始まる「公・私立保育園地域連携推進事業」を注視していきます。

〇児童センターMAP、児童センターとすまいるスクールの役割が分かりやすく表記されたリーフレットの作成が実現!
区内には、25か所の児童センターがあります。
児童センターは、乳幼児から高校生までの子どもが過ごせる居場所です。

ところが、児童センターが自宅や学校から遠く、情報が入りづらいという方も多く、児童センターを「乳幼児親子が行くところ」と勘違いしている子どもと保護者の存在がありました。
「家や学校以外にも、子どもが過ごせる場所がある」という情報を広く周知することを生活者ネットワークはこれまでも求めてきました。

その結果、2020年度から児童センターの情報が入らなかった学校に、学校から一番近い距離にある児童センターのチラシが配布されるようになり、
2021年度の新一年生に向けたすまいるスクール説明会では、児童センターの説明と共に以下のリーフレットが配布されるようになりました。

児童センター設置の目的は、子どもの健全育成であり子どものための施設です。
子どもが児童センターの存在を知り、気軽に寄れる場所の一つとなるように、子ども・保護者に向けた周知が引き続きされるよう働きかけていきます。

*現在、児童センターの利用にコロナウイルス感染症対策による制限があります。
春休みの期間は、小学生の子どもの居場所確保のために、午後は小学生が遊べるようになりました。
午前中は乳幼児親子の利用に限っています。利用の際には各館へお問い合わせの上、ご利用ください。


*感染症対策により、中高生は、春休み期間も児童センターを利用することはできません。

生活者ネットワークは、中高生の居場所確保についてもこの間、求めてきました。しかし区は、感染症対策として密になることを避ける、乳幼児・小学生の居場所確保が優先、という理由から、中高生は引き続き利用制限が継続されています。

乳幼児や小学生の声は、保護者(大人)を通して代弁されますが、中高生の声はなかなか区には届きません。
東日本大震災の時にも中高生の声は行政には届かず
支援がすっぽりと抜け落ちていたことが課題となりました。現在も同じことが起きているように感じます。
私は子ども・若者の居場所確保は区の重要課題であると考えます。

皆さまからのご意見をお待ちしております。

〈田中さやか〉