品川区上空は固定化回避不可能?!品川区議会「羽田議連」のメンバーで国交省にヒアリング 羽田新飛行ルート問題

2月4日に「羽田問題議連しながわ」で国会議連に協力をいただき『羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会』(以下、検討会)について国土交通省にヒアリングを行いました。
この議連は羽田新飛行ルートに課題意識を持ち、反対を表明している品川区議会の超党派議員の集まりです。

前述の技術的方策検討会の目的が、騒音軽減だけに留まっていることが国交相の説明からわかりました。
あまりの問題意識の低さに驚き、あきれました。
この認識に対してしながわ議連のメンバーがそれぞれ指摘しました。

騒音により日常生活の安心を奪われる人がいることは当然ですが、大気汚染に苦しんでいる人、機体の大きさに恐怖心を抱く人、振動に不快感を抱く人、さまざまな不安から体調を壊している方もいます。
室内での学習や在宅ワーク、精密機械を扱う会社では仕事にならないとの話もあることなどをそれぞれが伝えました。

当初、検討会は2020年度末までには一定のまとめをするとしていましたが、
「検討会での結論が出るのはまだ先。安全に着陸するための飛行方式、方法を技術的に探っているところ。経路は結論であり今は技術の絞り込みである。」とのことです。

羽田議連は、「検討会では、品川区の上空を飛ばさないという検討はされているのか?」
資料からは、品川区の上空を飛行する新ルートから大きく変更することは無いように見受けられる。検討会の検討結果を受けても品川区の影響が変わることはないのでは?」という問いに国交省は前述の説明をするばかりで明確には答えませんでした。

「検討会では今、安全を追求するための方式を「検討中」であるならば、検討期間中はせめて新ルート飛行を停止すべきではないか?また、現在は感染症拡大で国際線は大幅な減便もされている。
IATA(国際航空運送協会)によっても航空需要の回復には厳しい見通しをしている状況であり、改めて、現在のような状況下では、新ルートは停止するべきではないか?」と強く主張しましたが、これには国交相は答えられずにいました。

品川区には12月下旬に配布されましたが、関係自治体名を個別に記載したリーフレットを国交相が全戸配布しています。この期に及んで、無駄な税金を使うことに納得がいきません。(リーフレットはこちらから確認できます。)

引き続き、生活者ネットワーク、そして、品川区議会・羽田議連は羽田新ルートの中止を求めて声を上げていきます!

(田中さやか)