2015年を振り返って
今年も残すところ数日となりました。私にとって、本当にいろいろなことがありました。たくさんの方との出会いがあり、議員・議会という未知の世界を知り、プライベートでも泣いたり笑ったりの繰り返しのような一年でした。
2015年は、出産があり、選挙があり、入学式があり…と、私も家族も、本当に忙しい一年だったと思います。
そして、「命」について考える時がとても多かった一年でもありました。
妊娠中に選挙へ挑戦する事を決意し、選挙へ向けて大きなお腹で駅前に立ったり、チラシを配ったり、あいさつに回ったりなど寒い時期のことでした。お腹が大きくなるにつれ、お腹の子の先天性疾患に対する不安も大きくなり、その不安に押しつぶされないように忙しく過ごし、考えない様にしている部分もありました。
そろそろお産の準備をしなければならないと言う時期に入っても、「万が一」を思うと子どものグッズを買う事が出来ずにいました。そんな中、友人たちからベビー服を贈られたときには、嬉しさと不安で涙が流れた事を覚えています。
出産後も先天性疾患の結果が出るまでは、子どもの誕生を素直に喜びきれず、平常心を装うために無駄口が多くなってしまったり、産まれてきた子を直視する事が出来なかったりしました。その分、子どもの無事が確認できた時には、命の重みや尊さ「生きていける」という事に、深く感謝を思い、声をあげて涙を溢してしまいました。あの瞬間の事は、きっと一生忘れる事は出来ません。
出産の後には選挙が控えていたために、産後から選挙に対する不安にも頭がいっぱい…。新生児の時の数時間おきの夜泣きに対応しながら「こんな状況で選挙に出ちゃって大丈夫なのかな?出来るのかな?私…」と、不安に思う日々でした。
上の子はきょうだいが出来たことに加え、幼稚園を修了し、小学校へあがるという環境の変化もあったため、表面には出さないけれど、とても大きなストレスや葛藤を抱えていたのではないかな?と思っています。
子どもと自分との時間を削る事になってしまっている現状は、本末転倒ではないのか?そんな悩みは今も続いていますが、子どもたちの教育や環境が危ぶまれる政治状況の中なので、少しでも子どもたちをおかしな勢力、方向から守れるようにと選挙へ挑んだことの成果もあったと振り返っています。
それは、子どもたちとの未来のために小さな行動の1つですが、7月に品川区議会に市民の方から提出された安保法制の慎重審議を求める意見書の請願が賛成多数で採択され、国へ意見書を提出できたことです。形として表せられたと達成感があり、やりがいを感じることができました。
議員になり、今まで関わることの無かった人との関わりや、知らない世界に触れることが増えました。多くの方から様々な立場や状況での意見を聞かせて頂き、「そんな事もあるのか!」と、毎日勉強させてもらっている状況です。
様々な視点を与えてくれる多くの方に感謝をし、皆さんからの学びを力に今後も頑張っていきます。
夏には孫の顔を祖父母に見せてやることができませんでしたので、年末年始は福岡に帰ってきます。来る2016年が皆様にとって幸せな年でありますように。
そしてまた元気いっぱいに、皆様とお会いできることを楽しみにしています。<たなか・さやか>