無謀なリニア着工認可?! 電力浪費・環境汚染・電磁波公害にNO!

品川区の大深度地下(北品川・広町・西品川・豊町・戸越・東中延・西中延・旗の台)をリニアが通る?! 

 

「無謀なリニア 着工認可?! ありえません」と題して、リニア中央新幹線問題を考える市民集会で講演する、作家の広瀬隆さん。11月24日、大田区の池上会館で

11月24日、池上会館を会場に「無謀なリニア 着工認可?! ありえません」と題して、リニア中央新幹線問題を考える市民集会が開催されました。「リニア新幹線問題を考える沿線住民ネットワーク」が主催したもので、品川・生活者ネットワーク、東京・生活者ネットワークなども賛同団体として参加。長きにわたって沿線各地で行ってきた反対運動をよそに、この10月、国交大臣は工事着工を認可(!) 今回は、問題山積のリニア新幹線について多くの地域住民に知ってもらおうと、ジャーナリストの広瀬隆さんの基調講演で開会、国策原子力に勝るとも劣らない、リニア新幹線計画の無謀さを再認識。続いて、東京、神奈川など首都圏で活動する市民団体や、愛知県名古屋市に至る沿線各地の市民団体が、運動の経過やリニア開発が市民社会に与える影響、環境汚染などを報告。問題の本質が隠されたまま、「夢の超特急」などと喧伝されるリニア問題を、ひろく大勢の市民に知らせることの重要性を共有するとともに、国交大臣に宛てて、一人ひとりが署名・提出する『異議申立書』提出運動を提起、今後のさらなる行動を約す場となりました。

国交大臣に『リニア着工異議申し立て』を!

リニア新幹線を考える沿線住民ネットワーク、日本自然保護協会、公共事業改革市民会議の共催でひらかれた「リニア新幹線の工事認可をするな」抗議集会。10月17日、参議院議員会館で

3.11以降、全国各地で、各機関で電気エネルギーの大量消費が見直されています。一方、問題のリニア中央新幹線は、最速時には新幹線の4.5倍の電力を消費するとの試算もあり、発生する電磁波公害も膨大で無視できないばかりか、そのほとんどが大深度地下走行という構造上、南アルプスの環境を破壊する暴挙はもとより、膨大な費用がかかることなどが懸念されています。

品川駅を起点に、区内の大深度地下を貫通し、北品川、洗足池には非情口も建設される予定のリニア新幹線に、品川・生活者ネットワークは、これまでも区行政や、JR東海による説明会の場で意義を申し立て、計画の白紙撤回を求めてきました。2014年324日、東京都は、品川区や大田区、世田谷区、町田市など沿線自治体からの意見や市民意見を踏まえて、JR東海に意見書を提出。大気、騒音・振動、低周波、水質、磁界、残土・汚染土等々について問う意見へのJR東海の回答は、見解の域を出るものではありませんでした。

品川・生活者ネットワークは、問題解決が示されなされないまま着工へと進む、国土交通省のリニア着工認可に対し、憤りをもって強く抗議するとともに計画の白紙撤回を求めるものです。<たなか・さやか>

●「リニア着工異議申し立て書」に署名・捺印のうえ、国交大臣に届ける活動を働きかけています。書面についてのお問い合わせは、「リニア・市民ネット」http://www.gsn.jp/linear/linear.html または、品川・生活者ネットワークまでお問い合わせください。