なぜ、市民に一番身近な自治体議会で「再稼働反対の圧倒的民意」が反映されないのか? 居眠り・雑談・野次が飛ぶなか請願は反対多数で否決!!
品川区議会「原発再稼働反対を求める請願」審議を傍聴して思うこと
こんばんは。いよいよ押し詰まってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。フェイスブックでは、折に触れその時々の素直な気持ち・思いを書き記して、発信させていただいてきたのですが、公式ホームページはなかなか……。来年は頑張ってホームページ更新を心がけたい、田中さやかです。
皆さん! 議会へ、傍聴へ行きましょう! 自分の投票した区議会議員が仕事をまっとうしているか、議員は、議会の場で民主的議論を戦わせ、おおぜいの市民の意思を見出していくことが大きな、唯一の役割のはずですが、現実の議場で、いったいどのような態度で臨んでいるか……きちんとチェックすることがとても大事だと思うからです。
さて、報告がたいへん遅くなりましたが、12月25日の「品川区議会 傍聴・取材」について、お知らせしたいと思います。この日は、「川内原発再稼働に反対し、エネルギー政策の転換を国に求める請願(24号)」が本会議上で採決された日ですが、結果は、自民・公明などの反対多数で否決という残念な結果でした。国民世論は過半数が原発再稼働反対であるにもかかわらずです。
品川・生活者ネットワーク井上八重子は、請願の採択を求めて「賛成討論」に立ったことは言うまでもありませんが(反対21:賛成17)。この間の経緯、各会派の態度表明がどのようであったか、ネットの井上議員の賛成討論趣旨などは、井上八重子ホームページに詳しいので、ぜひ参照してください。
それにしても、なぜ市民に一番身近な自治体議会で「再稼働反対の圧倒的民意」が反映されないのか? 疑問は募るばかりですが、かてて加えて残念に思うのは、反対を示した会派・議員の態度でした。この議案採決に至るまでは、あちらこちらで明らかに居眠り……。議案に賛成の立場で生活者ネットワークの井上議員が意見開陳している、その時には雑談……。そして、採決の折りに賛成の議員が起立した時には野次・やじ・ヤジ……。要は、国の、政権の方向に右に倣えということなのか、この議案審査にはかかわるつもりもないということなのかと疑わざるをえないですし、腹立たしい気持ちとともに、この議員の方たちに投票し、品川区政を託した有権者の気持ちを考えると悲しくなるような有様でした。
私たち有権者は、投票はするけれど、議員に365日全ての政策判断を白紙委任したわけではありません。陳情や請願、条例制定などを求めたり、議員・議会や首長をリコールする直接請求権も持っています。区議会が市民の意思決定を引き出す努力を本当にしているのか、大事な一票を投じた区議会議員がどのような役割を担っているのかどうか……、キチンと見つめ続けないと、今回の議案審議の様に油断させてしまうのかもしれないですね。<たなか・さやか>