2018年予算特別委員会報告 その②

子どもの年齢に応じた子どもの意思を尊重する保育の質はとても大切。それは保育者が保育に向き合える職員体制が欠かせない。保育園を利用する保護者の一人として訴えた。(田中さやか2018.4.3イトーヨカドー前遊説)

乳幼児数の増加が続く品川区にあって保育の場の確保は最重要課題です。しかし、保育園の場と同様に「保育の質の確保の重要性」を、生活者ネットワークは指摘し、対策となる要望をしてきました。

そのような中で品川区の区立保育園園児が保育時間中に園の外に出てしまい、保護者からの連絡で園児の居場所を把握したという重大な事案が起きていたことが分かりました。

これは、「保育の質が確保されていない現状がある」という事例です。

(このことは、品川・生活者ネットワークニュースNo.106でも報告をしています。

その後、この事例について調査を行ったところ、品川区立保育園では、事故事案に対する報告書の作成に不足箇所があり、国や都が求めている報告書とは異なっていました。

また、区立保育園と私立保育園では、事故報告書の書式が異なり、事故報告についての情報共有が出来ていないことが明らかとなりました。

そのため、予算特別委員会の中で提案しました。

公立と私立を問わず、品川区の保育の質の向上を図るために、(1)月一回開催される区立と私立の園長先生が集まる「園長会」の中で、事故報告について情報交換を行うこと。(2)区立保育園の事故報告書の書式を国・都から報告を求められている最低限必要な3項目「①感染②けが③迷子、連れ去り、置き去り等」が、書かれた書式に変更すること。の2項目を求めました。

区からは、この要望を受け止め、報告書の書式を含めて改善をしていくと答弁がありました。置き去りなどはあってはならないことですが、異なる報告書では情報の共有に予想外の時間がかかると思われます。小さな子ども特有な行動から予想外の事態が起こることを前提に、リスクマネージメントをしっかりすることが「保育の質」につながります。

保育園に子どもを預ける保護者の一人として、保育に関わる全ての人が、安心して保育ができる環境を行政には今後も求めていきます。皆さんの声も是非、お聞かせ下さい。<たなか・さやか>