議会改革!読みやすく、読みたくなる品川区議会だよりへと変えていきます。

羽田増便計画による飛行ルート変更に反対する市民グループとともに街宣活をしました。大井町上空300メートルの超低空飛行は、危険、健康被害、様々な影響が予測されます。穏やかな居住権を侵害するこの計画は白紙撤回しかありません。2017.1.22大井町駅ぺデストリアンデッキ

羽田増便計画による飛行ルート変更に反対する市民グループとともに街宣活動をしました。大井町上空300メートルの超低空飛行は、危険、健康被害、様々な影響が予測されます。穏やかな居住権を侵害するこの計画は白紙撤回しかありません。2017.1.22大井町駅ぺデストリアンデッキ

品川区議会では2015年7月に議長の諮問により「議会改革検討会」が設置され、議会改革について議論を進めています。検討会には3つの分科会が設けられ、私は情報発信分科会に所属しています。

情報発信分科会は、議会だよりや議会HPなど、情報発信に関わることを充実させる分科会です。区民や品川区に関わる方が欲しい情報を届けること、議会だよりや議会HPなどの情報ツールから議会を身近に感じてもらうこと、を目的に分かりやすく情報を発信出来るように協議を行っています。

区議会だよりは正月号と臨時号を含め、年6回発行されています。配布は新聞折り込みなどの「広報しながわ」とは異なり、品川区シルバー人材センターに委託され、全戸に配布がされています。
全戸配布がされていますが、品川区議会の情報がなかなか分かりづらく、読みづらい、言葉が難しい、などの声があり、あまり読んでいないという声も聞きます。
読み手のことを考え、みんなが読みたくなるような議会だよりをつくろうと、議会だよりの見直しと改善がされる事になりました。

 

生活者ネットワークには、議会だよりの改善にむけて「賛否の別れた議案は、議案の賛否を会派で明記するのでは無く、議員の名前で表記して欲しい。請願・陳情に対しても同様に議員の判断を知りたい。」という声が届いています。昨年5月に行われた品川区議会の議会報告会の場でも、そのような声が挙がっており、議会報告会の報告HPの中でも「参加者の声」として残されています。

現在は会派での表記の為、議案に対して議員がどのような態度をとったのか、無所属議員以外の様子が見えてきません。住民に対して議員の議会における態度を明らかにすることは議員を選ぶ根拠にもなり重要です。特に、議案に対する賛否の表明が議員として重要な職務であることを考えたとき、この点について明確にしないというのでは、議会の情報公開として 十分とは言えないと私は考えます。

議会だよりに議員名で議案の賛否を表記している自治体を東京都内で調べてみたところ、23区では足立区が議員数45人で実施しています。議員数40人の品川区でも実施できるのでは?と、分科会のたびに発言してきたのですが、なかなかその意見は通らずじまいでした。しかし昨年12月19日の分科会でやっと意見が少し反映され、まずは議会HPに議員名で賛否の表記を掲載(2017年第1回定例会予定)し、議会だよりにはHPのページへの誘導を記載されることになりました。

この議論の際に、分科会メンバーである各議員の率直な考え方を聞くことが出来てとても勉強になりました。例えば、私の説明不足のせいか、賛否の別れた議案だけを掲載すると勘違いしてしまった議員からは、「この掲載方法だと、反対ばかりしていると住民からは勘違いされてしまう。都議会方式が良い。」と言った声。
議案数の多い時にはページ数を増やす事になるのでは?という疑問を持った議員からは、「うちの会派からは一般質問の全てを載せたいという声があるが、分科会で一般質問のページ数が決まってきた経緯があるので我慢をしてもらっている。そんな中で議決結果のページだけ増える可能性があるのはどうなのか?そして、なにより40名の議員名を表記したら議案が読みづらくなる。分科会では読みやすさを話し合ってきたはずだ。」
というようなものです。

議会としての発行物ですから伝えなければならないことはあります。しかしながら、読んでいる方や議会報告会での住民の声を反映するべきではないか? 議員側の「載せたい要望」と、住民が「読みたい」と望んでいる採決結果の表記、を比べて読みやすさを論ずるのには違和感があります。またそのように発言しました。

近年、議員の議案に対する賛否の公表を開始する地方議会が増えつつあることが、議会改革白書2016の中でも示されています。自治体議会改革の中で、議員の職務として議員個々の賛否を明らかにすることの重要性が共有され始めた結果だろうと推測します。

品川区議会も、議会改革をされに推進し、住民にもっと開かれたものとなるように今後も声をあげていきます。皆さんの声を是非、お寄せください。<たなか・さやか>