言葉一つで社会が変わる!ポジティブな言葉で、誰もが生きやすい社会をつくろう!〜「生きづらさ」を生む”悪いパワーワード”は無くしていこう〜

9月、地域のお祭りへ子どもたちと行きました!普段とは違う地域や友達の雰囲気に子どもたちもワクワクと楽しんでいました✨

「生きづらさを感じている方へ」と呼びかけ、支援に繋げる事業が各地で実施されています。
特に、子ども・若者に向けては広がりを見せているところです。

これだけ事業が広がる理由には、子どもの不登校の増加や、子どもの自死の高止まりに加え、若者に限らず大人のひきこもりも社会問題として表面化したことが要因の一つであると考えます。

なぜ、子どもから大人まで「生きづらい」と感じるのでしょうか?
そこには、イメージなどによる思い込みから発せられる悪い意味での「パワーワード」が、日本社会全体に溢れているからではないか?と、推察します。

〇学校という独特で閉鎖的な社会から始まる「当たり前」の世界
「~できて当たり前」「~すらも出来ないの?」このような言葉が人を萎縮させます。

学校が始まると同時に、「個性」が潰されると感じるのは、きっと私だけではないと思います。

”みんな同じことができて当たり前”というように、”できない子が排除されられる状況”が未だにあり、これまでもHPや議会の中等で訴えてきました。
子ども達は常に、「できない子」と烙印を押され、排除や差別をされることに恐怖心を抱いています。

「間違ってはいけない」と、恐怖心を抱えながら、常に悪い意味での緊張感と不安感を抱いたまま学校生活を送り、その後も日本社会へと育っていくのです。

怯えて緊張した日々が、学校生活のあと、社会に出てからも続くのかと思うと、絶望を抱く。…という思いに私も同意します。

以下では、社会に溢れる悪いパワーワードの一部と、それがいかに生産性のない行為であることを根拠をもって説明します。また、言葉の言い換えや思考・視点の転換についてもご紹介します。

〇「前にも言ったよね?」「なんで覚えられないの?」
どの世代でもよく聞かれる言葉です。
しかし、人は1度の言葉のやりとりで記憶に残すことは難しい。ということは、130年も前にドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが研究結果として公表しています。
それが「エビングハウスの忘却曲線」です。
ほとんどのことは忘れてしまっている。ということを大前提として、
”大事なことは繰り返し伝える”など、覚えて欲しい側も伝え方を変えることの必要性を示しています。

覚えてもらえるような声掛けを工夫する。繰り返し学べる環境を整えることも、ポジティブで効率的な対処法だと考えます。

〇「みんながあなたのせいで迷惑している」「みんながあなたを~と、思ってる」
…多用される「みんな」という言葉。
具体的でなく、全く信憑性のない言葉ですが、複数の人との関わりの中で成り立つ学校や仕事場などで、このような言葉を唐突に吐かれた時には「そんな風に周りは思っているのか…」と、落ち込み不信感に陥ります。

言葉を発した側は、感情的ないっときの言葉遣いだったかもしれませんが、言葉を浴びせられた側は、周りの人に対して不信感を抱き、臆病になり、周りを信用できずに孤立してしまう可能性があるのです。

組織の中で、不信感を抱かせ、孤立させてしまうことはポジティブに作用しないことは明らかです。

対話には感情的では無く、事実に基づき伝えること。そして何よりも。相手を尊重して受け止めることが重要です。

〇声掛け一つで人と環境は変えられる。ポジティブな声掛けと、受け止める力。
何かの失敗を成功に導くためには、失敗について感情的で事実に基づかない暴力的な言葉で責めたりすることは逆効果です。

「あなたのミスで、学校の(会社・団体…等)みんなが迷惑を被っている」

「出来ないあなたのせいでみんなのクオリティが下がり、学校(会社・団体…等)にとってマイナスでしか無い」

このような言葉は、「次は失敗できない。」と、悪い意味での緊張感を生んでしまい”失敗を言えない環境”をつくってしまいます。
これではさらなる環境悪化へと繋がってしまい、最悪な事態を招きかねません。

人の脳は、欠けているところに注目しやすいネガティブバイアスなつくりとなっているため、マイナス部分が気になってしまうのは脳のつくりとして仕方ないことでもあります。

しかし、一緒に関わる人に向けて、欠けている部分を攻撃的に攻めているようでは、関係・環境改善は見込めないでしょう。悪化していくだけです。

ですので、脳の仕組みに逆らい、良い所を見つける脳の癖を養い、相手の良い所を見つけて伝える努力をすることが人との良好な関係をつくることに繋がると考えます。

〇アサーティブコミュニケーションを活用しよう
相手に間違ったところがあった場合には、
「あなたのことが大切で、これからも一緒に良い関係を築いていきたいから伝えるね」

などと、伝える目的を話し、客観的な事実から間違っている部分を説明し、改善に向けた対策を一緒に考えることの方が有効です。

このような方法はアサーティブコミュニケーションといい、自分のことも、相手のことも尊重しながら、誠実で率直な意見を対等に伝え合うことです。
互いの相互理解を深め良好な関係・環境を築いていくために誰もが知るべき有効な手法です。

〇自分の周りへの声掛けから、社会を変えよう!
「生きづらい」日本社会を、誰にとっても生きやすい日本社会へと変えよう!!
社会に溢れるネガティブな言葉は、ポジティブな言葉に変えていく。
なによりも、相手を尊重することを忘れない。

この二つをひとりひとりが自分の身の周りから実践をしていくだけで、社会は変わっていきます。
子ども・若者、全ての人が希望を持って生きられる社会へ一緒に変えていきましょう!!