生活者ネットワーク ユースチームプレイベントを開催。市民アクションや私が議員になった経緯をお話しました。

東京・生活者ネットワークにユースチームが立ち上がります。
2024年5月22日(水)生活者ネットワークのユースチームに関心を持ってくださった20代~30代の方がプレイベントに参加してくれました!(画像には映っていない参加者もいます。)
私はゲストとして、生活者ネットワークとの出会いや議員になった経緯。議員になり実現できたことをお話しました。
プレイベントでお話した内容を少し、以下でお伝えします。

【私が政治に関わり、議会に挑戦したきっかけ】
私は、子どもを出産するまで、政治には関心があっても情報を取得する方法が分からず悩んでいました。
TVからの情報では、残念ながら一方向に偏っていると感じており、双方向な情報を得る方法も分からず、結果的に”政治に無関心”なままな状況にありました。

そのような話を知人に話したところ、勧められたのがTwitter(現:X)。
政治情報を得るためにTwitterを開始し、当時、メディアで連日取り上げられていた小沢一郎さんをはじめ、国会議員を中心にフォローしました。しかし、政治家の使う言葉は難しく、なかなか理解できずにいました。

そのような中で、2011年3月11日に東日本大震災と、東京電力福島第一原発事故が起きました。

”幸せな家庭を築く”が私の子どもの頃からの夢でした。その夢が実現し、子どもの成長を楽しんでいる中で起きた原発事故は、私の夢も、子どもの将来も、一瞬にして奪っていくように感じました。

絶望と共に、”原発事故が起きてしまったのは、政治に無関心で関わって来なかった私にも責任がある”と、心の底から後悔もしました。

「子どもが生きていくために、私にできることは何か?」を考えた時に、子どもと私だけが助かっても、子どもを食べさせることや生活をしてけないことが分かりました。
その時に、”子どもも私も社会の全ての人に支えられて、生かされてきた”ということを実感しました。

まわりの人達が私と子どもにとって必要であり、そのために”自分にできることはやろう!”と決意し、その瞬間から行動をはじめました。

【私がとった行動】
・メディアからは流れてこなかった国会議員や専門家等から発信される情報をSNSで発信。
・官邸前デモや、反原発パレードに子どもと共に参加。
・原発都民投票を実現させるために、署名活動に子どもと共に参加。
「原発」都民投票の会HP 原発稼働の是非を問う住民投票条例案、都議会が否決 32万人署名(朝日新聞)

これらの活動をしている時に、生活者ネットワークと出会いました。

【議員になった経緯】
生活者ネットワークは、普通の市民が政治に参画する意義を見出し活動を続けています。
市民の手から遠くなり市民の生活実態に寄り添えなくなっている政治状況を、市民の手で”市民のための政治”へと転換することを目指し40年間活動を継続しています。

ですので、生活者ネットワークの議員は交代制で、議員を職業化・特権化させません。
世代交代を進めることで参加の層を広げて、世代により異なる社会課題の改善に向けて活動をしています。

3.11の後、私が子どもとデモや署名活動に参加している時に、品川・生活者ネットワーク 井上八重子 元区議と出会いました。井上が議員だとは知らずに交流をしていたのですが、ある時に議員であることを知り、その後、”議員になって区政に声を届ける役割を担って欲しい”と声をかけられました。

しかし、声を掛けられた時期が第2子を妊娠した時であることや、自分には知識も学歴も何もないことを理由に「政治家になる資格もないので」とお断りを続けていました。
3か月に及ぶ井上元区議の説得に、時間が経つにつれ”政治について発信しているのに、政治の決定の場への挑戦を断るのは、言動と行動が伴っていないのではないか?”という思いが生まれてきました。
そのタイミングで夫から、「こんな機会、なかなか無いのだからやってみたら!」という言葉に背中を押され、選挙に挑戦をする決意をしました。

【議員になり、変えることができたこと】
子育て中、しかも、産後2か月の産褥期で議員となったため、産前産後支援「ネウボラネットワーク」に抜け落ちていた「産褥期」について、実体験からの視点で改善を求め実現することができました。

その他では…
■柔軟剤などの強い香りから化学物質過敏症を引き起こす「香害」について、子ども達が過ごす学校や保育園等で起きている状況を周知。
→5省庁連名香害啓発ポスター掲示が実現
■低学年の目の高さに陳列されていたコンビニの成人向け雑誌について、保護者を中心とした市民と調査し、議会質問等で改善を求める。
→大手コンビニ3社が販売の原則中止を表明
■保育園や、学校等、子どもの過ごす環境で起きてる子どもへの人権侵害について調査し、改善を求める。
→保育の質の確保に向けた研修や、体罰調査等の改善が進む…など。

【市民のための政治を実現するために実現したこと。】
■議員一人一人の議案に対する賛成・反対の態度を、議会HP上に公開
■予算書や決算書がHP上で公開
■本会議の傍聴に、乳幼児同伴傍聴者の託児施設(親子ルーム)が実現
■議案、委員会資料(PDF)が区議会HPに公開
■傍聴可能な審議会などで、会議資料の配布が進む
■請願、陳情の活用を促し、市民の声が寄せられるようになる
■子どもの声で、通学路の危険な場所にポール設置(生活者ネットワークに子どもたちが相談に来てくれました!)
…など。

「こんなことに不安や怒りなどを感じるのは、私だけかな?」
そう考えて、誰にも話せずにモヤモヤしていることが、皆さんにはありませんか?
きっと、あなたと同じように不安や怒りなどを感じて悩んでいる人はいます。
あなたの気づきは、あなただけのものではなく誰かの気づきです。あなたが声をあげることによって、誰かを救うことに繋がる可能性があります。是非、生活者ネットワークに悩み事などご相談ください。

もう一人のゲストの清藤千秋さんからは、世田谷区議会議員 おのみずきさんを議会に送るためにサポーターになったきっかけや、議員になったおのさんに議会で起きたハラスメントについて、アクションをおこしていることなどを伺いました。

千秋さんのお話の中で一番印象的だったお話をご紹介します。
「私はおのさんを応援して、当選後の一般質問の傍聴にも行かなかったのです。”受かって良かった”で終わっていました。けれど、おのさんの初の一般質問を傍聴した方から、おのさんが5つの抑圧テクニックに該当するハラスメントを受けたと聞き、非常にショックを受けた。
その時に、”受かって良かった”で終わりにしたことを反省し、議員を一人にしたら、それはあまりにも酷で、孤立させると思った。議員が一人じゃ折れてしまうと思い、今は一緒に活動をしている。活動ができて議員を支えられる人を広げたい。」といった趣旨の言葉です。
おのさんは、本当に良いパートナーに出会えたんだな!と、心の底から羨ましく、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

また、千秋さんが作成した「自分と社会の接点ー意思表示にはいろんな方法があるー」の図(以下の画像にある図)は、とても分かりやすいと思ったので、ここでもご紹介いたします。

市民ができる政治へのアクションはさまざまあり、その中の一つには、自分が政治の世界に飛び込んでみる。ということもあります。
生活者ネットワークユースチームや、生活者ネットワークの活動に興味がわいた方は是非、ご連絡ください!

また、東京・生活者ネットワークでは、7月6日から全6回に分けて「女性と政治と未来ゼミ2024」を開催します。こちらも併せて、関心のある方はお気軽に声掛けください!
→問合せ・申し込み: tokyo@seikatsusha.net

たなか・さやか