教科書展示会ツアーと、子ども井戸端会議に参加しました。〜品川区から子ども若者が希望を持てる社会へ変えよう!②〜
7月19日(水)教科書展示会ツアーと、子ども井戸端会議に参加しました。
【教科書展示ツアー】
4年に一度行われている教科書展示。
2024年に区立小学校で使用される教科書はどの出版社の教科書が相応しいか。参加者と共に読み比べをしました。
教科書展示会場の様子。
前回よりも出版社が減ったように感じます。
また、展示会場のレイアウトが変わり、<アンケートを記入できる場所が確保されていない>など、課題が散見されました。
午前中に教科書を見比べ、午後は子どもの環境について話し合う「子ども井戸端会議」に参加しました。
【子ども井戸端会議の様子】
教科書展示会の感想を共有したあとは、子どもや教育現場に起きている変化を歴史を振りかえりながら学びました。
「教育基本法」が改悪されてから17年が経過しています。
この間に子どもの学びにどのような変化があったのか?など、検証が必要です。
今後、連続講座などを開催してこの20年の変化を見ていきたいと思います。
品川区の子どもの状況や、教育環境について情報共有し、”小学校への滑らかな接続”を目的とした品川区独自の就学前乳幼児教育プログラム、保幼小ジョイント期カリキュラムなどについても話し合いました。
本来であれば、子どもが安心して過ごせる場所や、子どもが学びに意欲を持てる貴重な場所が、
≪子どもを追いこむ場≫になっている現状に愕然とします。
子どもの居場所が、子どもの人権を侵害する場となっている事例を少なくない数耳にします。この状況は、子どもが希望を見いだせない非常に危険な状況です。
子どもの権利が保障される居場所を確保するために、私たち市民にはなにが出来るのか?みんなで考えました。
参加者の感想
4歳の子どもを持つ親として、品川区の学校教育の実態に興味があり参加してみました。
最初に簡単に自己紹介をして(職業も年齢も様々で楽しい)、教科書に対する率直な感想や学校教育や社会人教育の話で盛り上がりました。
最近の教科書を初めて見ましたが、私が小学生だった時(約30年前)に比べて、絵や写真が多くとっつきやすくなっていることに驚きました。また、考えさせる工夫も増えている印象を持ちました。
教科書の進化に感動しつつ、一方でまだまだアップデートしきれていない表現があることもわかりました。
教科書自体も大切ですが、何よりそれを扱う先生や親の関わりが何より重要だなぁと再認識しました。
参加者は子どもたちが楽しく学び、安心して学校生活を送れることを願っていて、そんな皆さんといろんな意見を聞いたり話せたことがとても心地よかったです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
企画主催者の感想
「子ども井戸端」はやって良かったと思いました。
漠然とした危機感が自分だけの思い過ごしではなく、公教育が危機にあり、子どもたちが追い詰められている現状なのだと参加されたみなさんと問題意識を共有できました。
子どもたちの自己肯定感が低いことが多くの方から指摘されました。
学校に行きたくないだけでなく、「死にたい」という子が増えているとはどういうことでしょう。
安心できるはずの学校が、子どもの権利侵害が心配される場になっているなんて!
授業についていけないと、「その教科は捨てろ」と言う学校。
機会均等の公教育の原則が忘れ去られて、差別化=個性化として良いこととされる風潮。
こういうことが子どもたちを追い詰め、苦しめている。
参加された方がそれぞれ見聞きしたり、当事者として直面したことを伝え合って出てきたのは、<学校を変えなくちゃ>ということでした。
自分の意見を言える人権教育が大切。誰もが生きている喜びを感じられる学校にしていきたい。
この場で出てきた意見をどうやって学校を変えることに繋げていくかが課題です。
午前中の教科書閲覧では、用紙いっぱいに意見を書いて来ました。
特に品川区独自のテキストは区民がしっかり監視していかなくてはいけないので、各小中学校が行う市民課公開講座はみんなで参加していこうと話し合いました。
知恵を絞れば、私たち区民ができることはまだまだありそうです。
これからも、子ども井戸端をやっていきたいです。次からは子どもたちも参加できるような設定で計画していきたいと思っています。
8月26日(土)10:00~12:00、子ども井戸端会議の第2弾が開催されます。
こちらから詳細をご覧いただき、皆さんにご参加いただきたいと思います。
川崎市子ども夢パークへ行ってきました 〜品川区から子ども若者が希望を持てる社会へ変えよう!①〜
田中さやか