【各議員の賛否掲載】羽田新ルート 「羽田新飛行ルートによる人への影響を国に調査するよう区から国に求め、求めたことが分かるように区民へ公表を求める陳情」に、賛成討論をしました。


6月27日に建設委員会で「羽田新飛行ルートによる人への影響を国に調査するよう区から国に求め、求めたことが分かるように区民へ公表を求める陳情」が審査されました。
本陳情は、2月22日に審査された「羽田新飛行経路下の子どもを含む住民を対象とした日常生活への影響の実態調査(アンケート)と調査結果の公表を求める陳情」の議論を受けて、改めて提出された陳情です。

区議会のこれまでの主張と矛盾しない陳情内容でしたので、全会派、全議員に賛成してほしかったのですが、残念なことに賛成少数で不採択となってしまいました。

◎賛成した議員(50音順)◎
安藤たい作 石田ちひろ おくの晋治
須貝行宏 鈴木ひろ子 田中さやか
中塚亮 西本たか子 のだて稔史

藤原正則 松本ときひろ 吉田ゆみこ(12名)

×反対した議員(50音順)×
あくつ広王 石田秀男 大倉たかひろ
木村けんご 小芝新 こんの孝子
鈴木博 鈴木真澄 せお麻里

芹澤裕次郎 高橋しんじ 高橋伸明
たけうち忍 塚本よしひろ 新妻さえ子
つる伸一郎 西村直子
 松澤和昌
湯澤一貴 横山ゆかり 若林ひろき
渡辺裕一 渡部茂(23名)

欠席:くにば雄大
議長:本多健信

最終本会議では、私、田中さやかが品川・生活者ネットワークを代表して、陳情に賛成の立場で討論を行いました。

以下、賛成討論です。

品川・生活者ネットワークを代表し、陳情第31号「羽田新飛行ルートによる人への影響を国に調査するよう区から国に求め、求めたことが分かるように区民へ公表を求める陳情」に賛成の立場で討論をします。

本陳情は、本年1月に航路下に住む町会長をはじめとした地域住民から提出された陳情第5号「羽田新経路下の子どもを含む住民を対象とした日常生活への影響の実態調査(アンケート)と調査結果の公表を求める陳情」が不採択となったことを受け改めて提出された陳情です。
陳情者は陳情第5号の審査で、調査自体を否定する議員・会派がいなかったこと。また、不採択の理由が、「国の事業であるため国が調査すべき」との主張であったことを根拠に、本陳情で改めて、区から国へ、羽田新飛行ルートによる人への影響調査をするよう求めること。そして区が、国へ影響調査の要請を行ったときには、そのことを区民が知ることができるように公表してほしいと求めています。

本陳情は6月27日の建設委員会で審査されました。区は、「区民への影響に関する調査の実施など、区に寄せられた意見については国に直ちに届けている。」「しっかりと国に区民の声を届けていくことが、区が今実施すべきこと」と説明しています。区として、意見として寄せられた影響調査の実施を国へ届けているのであれば、陳情者が求めるように「区として国に求めた」という根拠を示し、区民へ公表すべきです。

そして、本陳情の審査でも、陳情第5号の審査と同様に、影響調査自体を否定する主張はありませんでした。例えば区は、「調査の実施等については、国策であり、国の事業。国の責任において実施されるもの。実施の必要性も含め、国が判断するもの」と説明し、不採択を主張した委員も「主体は国であり、国が判断するもの」と意見しています。

本陳情も国が、影響調査を実施するよう求めており、区や委員の主張と矛盾しません。また、このほかにも、不採択を主張した委員からは、「陳情者や区民と、羽田についての感覚が一緒である」ということや、「羽田新飛行ルートに関する最初の区議会決議と意識は一緒」との発言がありました。

最初の決議は、2019年3月の決議で、「品川区上空を低高度で飛行する新飛行ルート案を容認することはできない。品川区議会は、国土交通省に対して品川区上空を飛行しないルートへの再考を強く求める。」という強い表明をした決議です。さらに、2014年に区議会では意見書を国交省に提出しており、国交省に対し、「影響調査を細かく実施されたうえでより地域住民の意見を丁寧に聞き、不安の払しょくに努めると同時に対策を講じること。」と求めています。

本陳情でも、すでに起きている羽田新飛行ルートによる人への影響を調査して欲しいと求めていることから、区議会の主張とも矛盾しません。

以上の理由から、本陳情はこれまでの議会や区の主張と同じであることは明確であり、この陳情を不採択とする理由が見当たりません。改めて、陳情第31号に賛同することを、皆さまに呼びかけて、品川・生活者ネットワークの賛成討論とします。