連休中の公園利用について 新型コロナウイルス感染症対策

公園利用について、品川区のHP【公園をご利用のお客様へ協力のお願い(新型コロナウィルス感染症拡大防止に向けて)】が更新されました。

2020年2月27日(木曜日)夕方に、内閣総理大臣が3月2日(月曜日)から全国すべての小・中学校の臨時休校を要請すると表明し、3月3日(火)から学校は臨時休校が始まり、保育園は強い登園自粛要請、幼稚園は休園となっています。
児童センターなどの子どもの施設も休館となり、子どもたちに自粛が求められてから2か月が経過しています。
感染拡大予防も重要ですが、子どもたちの不安やストレスなど起こる心身への影響を軽減するための知恵を大人が出し合う時です。

ベランダ遊びの様子。体を思いきり動かせられる場所も少なく工夫が必要だと感じています。

国立成育医療研究センターでは、休校の長期化などによる子どもたちの心と体に与える影響を把握しようと、子どもと保護者を対象とした調査を始めています。【「コロナ×こどもアンケート」協力者募集のお知らせ

都立公園や、他自治体の公園では、遊具の使用禁止となっているところもありますが、品川区立公園では、遊具の使用禁止は行わない方針です。一律に使用禁止を行わない姿勢を評価します。
公園利用については、品川・生活者ネットワークにもさまざまな声が届いていますが、区にも要望や意見が多数寄せられているとのことです。

公園に人が集まっている状況や、遊具に子どもが並ぶ姿に感染リスクの高まりを懸念し、遊具の利用禁止や公園自体の閉鎖を求める声。
一方で、子どもだけではなく大人にとってのリフレッシュの場にもなる公園は閉鎖しないでほしい。子どもの活動が制限されている中で、公園遊具までも利用禁止にはしないで欲しいという声もあります。

区としては、息抜きの場や子どもの遊びの確保という観点から遊具の利用禁止はせず、
感染リスクに配慮した公園利用を求める声掛けを実施するとともに、利用者にも利用の工夫や判断を委ねたい、としています。

お散歩の時には、「なんでも発見隊!」とし、さまざまなものを見つけながら楽しんでいます。子どもの視点に驚かされるばかりです。

『…理由も告げずに禁止にするのではなく、なぜ、それをやれないことにしたかの理由を説明すれば、自分たちの頭で考えて、遊びをつくりだす。』

認定NPO法人フリースペースたまりば理事長、フリースペースえん代表、川崎市子ども夢パーク所長の西野博之(にしの・ひろゆき)さんが、現在も開設している川崎市子ども夢パークについてSNSで発信をしていた中にあった言葉です。

夢パークには、新型コロナウイルス感染拡大防止のためにできるだけ来所しないよう呼びかけても、そこを必要とする子どもたちがいるため、開所するために必要な「うつらない・うつさない」という基本方針を子どもたちと共に確認をして3つの「密」を避けるために何ができるかを話し合ったとのことです。
話し合ったことから「うつらない・うつさない」遊びを子どもたちがたくましく生み出していく様子を西野さんの発信から知ることができました。

公園利用についてはさまざま意見があると思いますが、「子どもにとっての最善は何か?」を第一に考えて判断していきたいです。

我が家では、公園利用の工夫として利用者が多い時間帯は避ける。遊んだ後はしっかり手洗いをするなどの最低限のことを実践しています。
また、外に出る前に子どもにはあらかじめに「新型コロナウイルス感染症の心配があるから、公園に人が多かった場合はお散歩にしようね」と理解を求めて約束をしてから出かけるようにしています。