初めての質問:その① ~そんなことも知らないのか~
5月末の臨時議会を経て、品川区議会が開始しています。
年4回行われる定例議会・本会議がすべての事案の議決の場なのですが(他に、区の予算決算を審議する予算委員会・決算委員会が3月議会・9月議会に設置されます)、議会で扱う問題は多岐にわたり幅広く、内容も複雑化していることから、品川区では審議する対象分野をいくつかの部門に分け、専門的に審査・調査するための委員会(常任委員会と特別委員会)が常時設置されています。私、田中さやかは、常任委員会は「区民委員会」、特別委員会は「消防団運営委員会」に決まりました。
そして6月8日、初めての区民委員会に臨みました。
何もかもが初めての新人議員の私は、ネットの先輩議員から手ほどきを受けてはいるのですが、実際の委員会では我一人(当然!)。委員会の作法(?)は分からないことが強みなので、「市民の代弁者」という、そのまんまの姿で、様々に質問をくりだしました。作法も知らない(ということらしい…)「市民感覚の質問」に対し、天邪鬼な激励(?!)と、それに対するなだめる声や制止を促す声…などの「ザワつき」が、私が質問に立つ度に湧き起こりました。「普通、このような反応に晒されたら、次から質問が出来なくなるだろうなぁー」と(他人事みたように)、それらを受け止めた私。そういう面では、私はポジティブなタイプですから、「アドバイスを頂いてる!」「鍛えてもらっている!!」と捉え、質問を続けました。
区民のみなさんの大事な税金で働かせてもらっているのですから、質問することが大事ですよね(^^) みなさんから預かった大事な税金を遣っての区の事業に対して、少しでも疑問に思ったら聞くべきですし、市民の声をキチンと届けて、正しく税金を遣ってもらう、そのために区政にチャレンジしたのですから…。ちなみに区民委員会が審査・調査する内容は、おもに次の4つの事業領域です。
- 区民生活および地域活動推進について
- 産業振興および国際化の推進について
- 文化芸術および生涯学習の振興について
- 観光およびスポーツの推進について
事前に分厚い事務事業概要を、2〜3時間おきの授乳タイム、オムツ替えの合間に、赤ちゃんが起きている間は抱っこし、あやしながら少しずつ読み進み、疑問に思ったこと、聞きたい事業内容に付箋を貼っていきました。気がついたら付箋だらけになってしまっていましたので、中でも特に気になった項目を厳選して質問しました。その質問項目のうち、一つ目の質問とやりとりをご紹介します。
私> 新人ですので、「そんな事も知らないのか」と思われてしまうかもしれませんが、質問させてください。地域支援係の区政協力委員会の目的では、「区民意識、区民の要望等を正確に把握して区政に反映させることとともに、区政の現況についての情報提供を適宜的確に行い、区政を効率的に推進するための区政協力委員を置く」とあるのですが、区政協力委員に、若い方もいらっしゃるのですか?
W議員> そんなの概要に書いてあるだろ! 町会の〜だし…~だし…(ザワつきと苦笑と、私も少々動揺しますからね、この辺(あたり)ちゃんと聞き取れませんでした)
職員> 町会長及び自治会長を委員とし委嘱しているのですが…(W議員の発言とそれに対する声収まらず)。平均年齢は70代です。
(議員からの「へー!70代なんだ!」の声)
私> では、なかなか若い人の声は届きにくい、反映されにくいということですね?
F議員> そーだねっ。
職員>(苦笑)…
ちなみに、事務事業概要にある、区政協力委員に関する情報は「町会長及び自治会長を委員とし委嘱している」としか書いてありません。私が質問した「区政協力委員の『年代』」が、この一文で読み解けるなんて…先輩議員はさすがです!!
さて、「平均年齢70代」の区政協力委員との答弁を得て、「区民の要望をキチンと把握し反映させる…」と謳っているいるものの、その実「若い世代の声はやはり届きにくい」と言うこと。そうではありますが、逆に「区政協力委員に若い世代が関わっていけば、品川区に新しい風が入り、品川区が変わる可能性がある」ってことになりませんか?! 「大好きな品川のまちを自分たちの手で、もっと大好きなまちに変えていきたい!」と願う若い人たちは、じつはおおぜいいるのですから、その人たちにも区政協力員になってもらう、関わってもらうことも工夫次第でできるはずです。市民が、若い人もいっしょに品川のまちを自治する第一歩がひらけるはず!
以上が新人議員の私の、初めての質問のうちの一つ目の質問です。続きは頁を変えてご報告しようと思います。ご期待!ください。(たなか・さやか)