広島・長崎に原爆が投下されて74年。
一瞬にして多くの命を奪った原爆が広島と長崎に投下されてから74年が経ちました。
核軍縮から核廃絶への道は、足踏みどころか残念ながら「後退している」と言っても過言ではありません。
原爆を2度も投下され、唯一の戦争被爆国となった日本が、
日本列島を原発で囲み、福島原発事故を起こし、放射能汚染で未だに多くの方を苦しめています。
核の恐ろしさを知る日本こそが、核兵器禁止条約を批准すべきであり、アジアでの非核平和地帯確立に向けて先導し、核を世界から根絶するために尽力すべきです。
今年の長崎平和宣言のHPを貼りつけます。https://nagasakipeace.jp/japanese/peace/appeal.html
長崎平和宣言に賛同することができる「賛同」ボタンがあります。
私は賛同しました。
2019年長崎平和宣言から一部を抜粋します↓
”…1954年のビキニ環礁での水爆実験を機に世界中に広がった反核運動は、やがて核実験の禁止条約を生み出しました。
一昨年の核兵器禁止条約の成立にも市民社会の力が大きな役割を果たしました。
私たち一人ひとりの力は、微力ではあっても、決して無力ではないのです。
世界の市民社会の皆さんに呼びかけます。
戦争体験や被爆体験を語り継ぎましょう。
戦争が何をもたらしたのかを知ることは、平和をつくる大切な第一歩です。
国を超えて人と人との間に信頼関係をつくり続けましょう。
小さな信頼を積み重ねることは、国同士の不信感による戦争を防ぐ力にもなります。
人の痛みがわかることの大切さを子どもたちに伝え続けましょう。
それは子どもたちの心に平和の種を植えることになります。
平和のためにできることはたくさんあります。
あきらめずに、そして無関心にならずに、地道に「平和の文化」を育て続けましょう。
そして、核兵器はいらない、と声を上げましょう。
それは、小さな私たち一人ひとりにできる大きな役割だと思います。
(中略)
核保有国のリーダーの皆さん。
核不拡散条約(NPT)は、来年、成立からちょうど50年を迎えます。
核兵器をなくすことを約束し、その義務を負ったこの条約の意味を、すべての核保有国はもう一度思い出すべきです。
特にアメリカとロシアには、核超大国の責任として、核兵器を大幅に削減する具体的道筋を、世界に示すことを求めます。
日本政府に訴えます。
日本は今、核兵器禁止条約に背を向けています。
唯一の戦争被爆国の責任として、一刻も早く核兵器禁止条約に署名、批准してください。
そのためにも朝鮮半島非核化の動きを捉え、「核の傘」ではなく、「非核の傘」となる北東アジア非核兵器地帯の検討を始めてください。
そして何よりも「戦争をしない」という決意を込めた日本国憲法の平和の理念の堅持と、それを世界に広げるリーダーシップを発揮することを求めます。
被爆者の平均年齢は既に82歳を超えています。
日本政府には、高齢化する被爆者のさらなる援護の充実と、今も被爆者と認定されていない被爆体験者の救済を求めます。
長崎は、核の被害を体験したまちとして、
原発事故から8年が経過した今も放射能汚染の影響で苦しんでいる福島の皆さんを変わらず応援していきます。
原子爆弾で亡くなられた方々に心から哀悼の意を捧げ、
長崎は広島とともに、そして平和を築く力になりたいと思うすべての人たちと力を合わせて、
核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に力を尽くし続けることをここに宣言します。”