一般質問報告その①品川区の公教育について

一般質問に登壇する田中さやか(2016.11.24)

一般質問に登壇する田中さやか(2016.11.24)

2016年第4回定例議会が11月24日に開会され、12月7日に会期を終えました。
今回は私、田中さやかは一般質問に臨みました。
質問項目は、以下の4点です。

①品川区の公教育について

②命を大切にする教育について

③環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の自治体への影響について

④羽田増便計画により、品川区上空を低空飛行するルート変更に対する品川区の姿勢について

それぞれ分けて報告していきたいと思います。

品川区の公教育は様々な課題が見えてきました。
教育改革により生じた地域と学校との関係、極端な小規模校の存在などの問題を解決するために設置された「学事制度審議会」の公開を区に求めました。
この学事制度審議会は、2007年にも開催されていますので今回が2度目となります。設置目的は要綱によれば、区立学校の学事制度を調査・検討し良好な教育環境を確保するものとされています。

そしてこのたび教育長がこの審議会に諮問した項目は以下3点です。
①将来の就学人口動向等をふまえ、地域と共に義務教育9年間の一貫教育を一層推進していくうえで望ましい学区域、学校選択制、学校規模および学校種・地域バランスのあり方について。(要するに通学区域の自由化の見直しを含めた検討です。)
②①を踏まえた今後の学校改築の考え方について。
③上記事項を実現するための方策について。

学校は地域の拠点となるところですから、就学児童・生徒がいるいないにかかわらず、区民の関心が高い諮問内容になっています。公開・非公開がどのように検討されたのか調べたところ、2016年8月5日改正の設置要綱第5条4項で「会議は非公開とする」と記されていました。要綱になぜ非公開とするのか理由が分かりません。

一般質問をするにあたり事前に教育委員会に非公開の理由を尋ねたところ、地域の混乱を避けるためという理由でした。情報公開条例・個人情報保護法条例では非公開条項として「…公にすることにより、率直な意見交換もしくは意思決定の中立性が不当に損なわれるおそれ…」を条件としているため、その条文を過大解釈して、非公開にする根拠にしたのでは?と考え、質問をしました。

ところが、教育次長からは、非公開の根拠についての明確な答弁がありませんでした。

再質問で追及できませんでしたが、後日、答弁漏れの回答を求めて教育次長に逢って根拠を改めて確認したところ「主旨は同じだが、条例が会議の非公開の根拠には当たらない」という回答でした。

根拠が条例でないということは、教育委員会の恣意的な判断で公開・非公開が決まるということになりかねず、さらに問題が大きいということになります。これについてはさらに追及して、情報の公開を品川区・教育委員会に求めていきます。<たなか・さやか>