第4回定例議会で一般質問に臨みました。報告その①

2017年第4回定例議会が11月24日に開会されました。
今回は品川・生活者ネットワークを代表して、田中さやかが初日の本会議で一般質問に臨みました。

質問項目は、以下の4点です。

1.義務教育学校について
2.主権者教育について
3.教育現場における、多様性を認め合う環境について
4.保育の質の向上について

数回に分けて報告します。

【教育現場における、多様性を認め合う環境について】

来年4月の入学期に備えて就学時検診が実施されています。

この就学検診は自治体教育委員会には実施義務がありますが、就学時検診を受けるか受けないかは任意です。しかし、保護者には子どもたちが受診する義務を負わないということが周知されていません。地域の学校や普通学級での入学を考えていたにもかかわらず、就学時検診後に支援級を勧められ動揺してしまう子どもと保護者の存在があることを知りました。教育を受ける選択権は当事者の子どもと保護者にあるということを区教委に確認しました。

普通級か支援級かを選ぶ権利があるのは、当事者である子どもと保護者であることは、障害者基本法第16条や、世界人権宣言第26条、子どもの権利条約第12条で読み取ることができます。

区は、最終的な入学先を保護者が選択するに当たり、さまざまな配慮や課題について、学校や教育委員会等を交えて必要な話し合いを行っていると答弁しており、はっきりとした答えを得る事はできませんでした。

入学時には障がいがあるとされる子もない子も、学校になじめない子がいるのは当たり前で、たくさんいます。しかし一人ひとりの子どもがその特性を認められ、学ぶ場を一緒に過ごすことで、障がいのあるなしに関わらず、日々子どもの成長がみられることは様々な教育現場で実証されています。分け隔てなくだれでもが教育の場や生活の場で、共に生きやすいまちを品川区には求めていきます。

 

もう一点は教育現場での性的マイノリティへの配慮について質問と提案をしました。

品川・生活者ネットワークは性的役割分業という男女の意識や価値観が男女共同参画への障壁になっていると考えています。その解消の一つとして、区の男女共同参画推進行動計画にも定めている教育現場の男女混合名簿を推進するよう求めています。

品川区の小中学校、義務教育学校で男女混合名簿が一部採用されていますが、全校ではありません。男女混合名簿は男女共同参画の理念が活かされると共に、性的マイノリティへの配慮にも有効です。

ところが、名簿は混合になっていても、入学式や卒業式などの式典では、席順が男女別になっていることがあります。ここには、心と体の不一致に悩んで、望まない性を押し付けられているという子どもの現状があり、声を出せずに苦しんでいます。

このような子どもの存在を学校現場と区教委が認識しているのか質しました。その上で、共通認識を持ち、子どもたちに寄り添う取り組みを要望しました。

席順は、PTAや教員の協議で決定するということです。

性の不一致に悩む子どもが一定数いる中で、声に出せずに苦しんでいる子どもの心の負担が軽減するように、男女混合名簿および席順について各学校で議論がされるように呼びかけていきたいです。

皆さまのご意見を田中さやかと品川・生活者ネットワークにお寄せください。一緒に考えて品川区の施策に活かしていきたいと思います。

 

田中さやか 11月24日一般質問インターネット中継