子どもの権利条約に基づかない『いじめ防止条例』ってアリ? そんなのヘンですよ。

2015年12月1日 20時29分 | カテゴリー: 活動報告

 

初の一般質問に臨みました。(2015.11.26)

みなさまの信任をいただいて7カ月。田中さやか初めての区議会本会議「一般質問」を終えました。理事者のみなさん、議員の方々を前に登壇することは、これまでも「賛成討論」「反対討論」で経験済みでしたからでしょうか、思ったより落ち着いて振舞えたように振り返っています。さて、初の一般質問は・・・一言で言うと、とても悔しい思いをした感がぬぐえない一般質問でした。 

質問内容は以下5項目です。(田中さやか一般質問全文はこちらから 

◆給食の食材料規格について ◆給食食材の放射性物質検査について ◆すまいるスクールの制度変更に伴う具体的な運用について ◆いじめ防止対策推進条例と、義務教育学校について ◆改訂版配偶者暴力対策基本計画の取り組みについて  

『脱・被曝!子どもたちを放射能から守る』・・・この政策キャッチを掲げ、選挙へ挑戦して、区民の方々の賛同を頂き議員となることができた私です。特に、子どもたちの給食食材の放射能測定に関しては、「必ず質問する!」「安心・安全を前へ進める!」と、以前から考えていました。実際には、放射能問題はもとより、テーマを越えて、驚くほど次から次、疑問や問題が湧きあがる品川区政。区民の方々からいただいた情報や、決算特別委員会で気づいたことなどは限りなく、吉田議員、井上前議員、生活者ネットの政策委員らを中心に一緒に話し合い、問題の数々を協議し、項目を選び、質問にまとめたのでした。 

質問項目の中で特に気になった答弁は、「いじめ防止対策推進条例」にかかる質疑です。私たちは常々、品川区へ情報開示を訴えてきていますが、ここでも条例の素案の公表や、パブリックコメントも行わないという区の姿勢を問うたのですが、一顧だにされない、行政提案を議会が審議すればよいという答弁でした。以下、質問事項です。 

田中さやかQ:子どもの権利条約に基づき、人権侵害に対しては適切な救済を求めるものとするなどの内容を盛り込むことを求めます。区の見解を伺います。

 田中さやかQ:拙速に議案の上程をするのではなく、素案の公開と区民意見募集制度(パブリックコメント)を実施するよう求めます。見解を伺います。  

以前、いじめ問題にかかる区の取り組みについてヒアリングした折り、とても熱心に子どもたちに対応し環境を整えているといった状況を伺いました。過去に「いじめ自殺」にまで至ってしまった品川区です。子どもたちの現状や子どもの権利の視点に立って、学校や地域の大人たちも共有できるような、何より相談・救済機能の充実を取り入れた、十分に考えた条例を作成しているだろうと、心のどこかで期待していたのでしたが、それがまさか、こんな答弁が返ってくるとは思いませんでした。  

教育次長A:この条例は子ども権利条約に基づいたものではありません。国の示したいじめ法律に準じたものです。  

(文言・表現が少し違うかもしれませんが)、子どもの権利条約の否定から始まる答弁に、何が起こったのかわが耳を疑い、思わず目を見開いてしまいました。いじめ対策が国の「いじめ防止法」といった法律や、東京都のいじめ防止対策の流れからきているのだから『子どもの権利条約』は関係ない、といわんばかりの答弁をいたいたのです。法律に則ること、それはそれで当然ですよ~。ですが、こんな「いじめ防止法」などという法律をつくらざるを得ないほど、日本の子どもたちが、品川で育ち暮らす子どもたちもまた困難の中で生きているのです。憲法と同様に実施されねばならない、日本が批准して20年が経ている国際公約「子どもの権利条約」が実施されていないことに、このように「いじめ」が頻発する要因がある・・・国連子どもの権利委員会が日本政府に、ひいては自治体行政に、再三勧告し続けてきた結果の法律であることを、教育次長は、いったいどのように捉えられているのでしょうか?(今でも、信じがたい答弁です。)

 議場、傍聴席からも驚きの声があがり、どよめきが起こりました。「これは再質問しなければ…!」と、思いつつもこんな答弁が返ってくるとは予想だにしなかったこと、公の場ですし言葉を選んで追及しなければならないことや、再質問の時間が、たったの2分間しかないことがあり、私のほうが完全にパニックを起こしてしまい、この風変わりな問題といわざるを得ない発言に関して触れることができませんでした…。(ああ、失敗です!!!)  

子どもたちのことを考え、子どもたちが互いを尊重しあって、笑顔で過ごせる環境を整えることが最優先であり、人権や、命、平和、憲法を活かすまちづくりを、と発信し続けてきたのに、こんな大事な場面で何も言えずに引き下がってしまったことを、いま、とても後悔しています。とっさの対応や、言葉の選択、おかしいことはおかしいと追及できるように一日も早く力を付けたいと心底思いました。先輩議員を見習い、このようなことを繰り返さないようにします!!  

教育委員会とは、今回の答弁をもって、さらにこの条例についてヒアリングを行います。子どもたちの実態を見ず、国の方ばかりを向いている姿勢で、子どもに関する条例をつくられても、子どもたちにとって良い条例ができるとは到底思えません。「子どもの視線に立って」という言葉を使うと、なんとヤジが飛ぶ品川区議会であり、「子どもたちと一緒に…」というと不思議な顔で見られる品川区政です。ですが、全国を見渡せば、子どもの視線に立って、子どもたちと一緒に、子ども自身の学校運営や行政への参加・意見表明、自他共に子どもの権利を学んでいる、そういう子ども政策を進め子どもの(権利)条例を整備し実施している自治体は、300をこえて400に達しようとしている! それが未来志向のまちづくり、自治体議会、自治体行政というものだと、先行事例からたくさんのことを、私は学んできました。  

いまや、世界の共通認識は「子どもにやさしいまちづくり」です。品川区の子育ち・子育て、教育行政をきちんと確認し、品川の子どもの実体をきちんと知って、子どもの声が学校運営や区政に届くような、何より子どもたちが二度と来ない子ども期を元気に、充実できるようなまちづくりをめざさねばと切に思います。品川の子どもを取り巻く環境をよりよく変えていくために、力をつけ前進していきます。<たなか・さやか>

 **今回の一般質問も含め、議会報告会を行います。ぜひぜひご参加ください。

区議会第4回定例会  議会報告会&交流会
日時 12月19日(土)議会報告15:00~16:00(無料)
           
交流会16:00~17:00(会費500円)
場所 
品川ネット事務所 (品川区二葉1-10-11)
*どなたでもご参加ください。

お問い合わせ
品川・生活者ネットワーク℡03-5751-7105 Fax03-5751-7106
            
 またはE・mail shinagawa@seikatsusha.net