初めて臨んだ決算特別委員会~市民意思はいつ反映される?!

2015年10月18日 20時31分 | カテゴリー: 活動報告

10月2~20日を会期に、2014年度の決算を審査する特別委員会が始まりました。前区議会議員の井上八重子さんからは「決特(決算特別委員会)中は帰りが遅くなるし、忙しいからね!!」と、ずいぶん前から釘を刺されていた、初めての決算委員会です。委員会そのものへの緊張と、下の子の授乳、上の子の夕食や下校後の手当てなど…、やりくりを考えながら、しかし子育て世代の、当事者のひとりだからこその立ち位置で区の施策をチェックしなくては、と臨みました。

質問は決算報告書を確認しながら、市民からいただいた声も参考に、生活者ネットワークのメンバーと検討。私一人では気づけない視点、課題を抱える当事者市民の視点や、また、生活者ネットワークの仲間からは、施策の来し方、地域の現状に則したアドバイスがあり、質問づくりが進むたびに生活者ネットワークの政治の取り組み方に市民らしさ、奥深さを感じているところです。

ネットが実践しているような、市民が直接に、ネット議員を通して、自治体政治に参加する=「市民政治」の輪がどんどんと広がるように、より一層行政情報を含め発信を強めていかなければならないし、そのためには、私も様々に知識を身に付け、色々な角度から物事が見られるようにならなければ、と思う「初の決特」となりました。

◆行政主導でよいのか? トップダウンから市民参加へ!

決算委員会に挑戦してみて分かったこと。それは、高齢者・障がい者・子育て世代・子ども・ひとり親家庭・低所得者層、そして支援が必要な人々を支える関係各機関・支援者など…様々な立場の当事者から意見を聞くことに対し、品川区は「ずいぶんと消極的だ!」ということでした。当事者、納税者、市民をよそにいつの間にか(よかれとの行政判断だとしてもです)新規事業を立ち上げたり、推し進めたり。チェック機関として存在する議会への報告も後付けだったり、ましてや区民への周知は、ほぼ形が完成してしまってから告知する・・・「行政手腕」に任せておけば安心という構えなのかどうか、これでは「トップダウン」といわざるを得ない、と感じざるを得ません。

事前に手渡される資料は、事業の「成果報告」「進捗状況」「改善策」とわけられているのですが、そこから詳細を読み解くのはまず不可能。「外部評価」では、一部の声しか聞き取られていない、第三者性が担保されているとも了解できない…。
これでは、当事者支援を豊かに発展させる事業展開に至るのかはなはだ疑問、せっかくの事業なのに、非常にもったいない進め方ではないか? 行政自ら当事者・関係者へ出向き、実態や声を聞くしくみが、もっと必要ではないか? もちろん「議会への市民参加」をシステム化することも問われるべき課題ですが、そのためにも「情報の公開」がタイムリーに行われなければならないはずと感じます。

◆子どものことは子どもに聞け!
「子どもに関わる条例」づくりは、子ども・子ども支援者・地域の参加で!

他会派からの質問への行政答弁で、「新たにに『いじめ防止条例』がつくられる」という施策の方向が明らかになりました・・・。質問をした議員は「条例の中身を教えてください。私たち議会の意見も聞いてください」と訴えていましたが、行政の回答は「NO!」(!!)私たち議員の手にその議案が届くのは、来年の第一回定例会です。私たち議会には、条例をつくっていることさえ知らされず、他会派の質問で知る行政と議会の関係(!)にも驚きますが、その質問が出る前から継続して、その「いじめ」に関する宣言や協議会の必要性、そもそも「子ども(の権利)条例」の必要性などをネットは質問し続けてきたのですから・・・、納得がいきません。

結局、品川区は「行政主導をよしとするのか?」と、委員会の中で何度も思いましたし、「議員とは?」「議会とは?」と思う場面も何度もありました。議員は市民の声を行政に届け、行政の進める事業に目を光らせ、さらに市民立法=条例づくりや提案をめざすことが仕事。おかしいことはもちろん、よい部分もきちんと声にして届けることが私たち議員の仕事のはずです。唯一「自治体の政策決定機関」であるはずの議会が軽視されているのであれば、それは市民意思の軽視に他ならないのではないでしょうか?
市民の政治離れ、お任せ政治が続いたことがこのような状態を生み出してしまったのでしょうか? 過去の自分にも大いに反省をし、これからの区政をおおぜいの市民と一緒に「大事なことは市民が決められるしくみ」に変えていかなければいけない、と強く感じます。

決算特別委員会の詳細は11月7日に行う議会報告会や、今後のHPにも載せていきたいと思います。市民感覚に一番近い所にいる、いえ、市民そのものでいるという自負がある私には、初めての決算特別委員会は「あっけにとられる」場面が多く、ショックの連続でした。この感覚を忘れることなく「おかしいことはおかしい」と言い続ける議員でいようと、今改めて思っています。(たなか・さやか)