許すな!戦争法案7.16新宿西口集会で思ったこと~憲法平和主義がいい、脱軍事をあきらめない~

 

許すな!戦争法案 7.16新宿西口集会には、35の地域ネットから53人のネット議員、ネットメンバーラが参加。7月16日

前代未聞の政府与党による、安保法案「強行採決」が行われたその日。東京・生活者ネットワーク主催の標記の集会に参加した。

この日は生活者ネットワークの54人の都議、市・区議が集まっての「議員連絡会」と、さらに4月の統一地方選挙で初の議席を得たメンバーが集まっての「新人議員研修」(いずれも東京ネット主催)と続いた当日で、その最中に「違憲の安保法案衆院通過」という報を受けることになった。織り込み済の事態だったとはいえ、やはり時の一政府に過ぎない安倍政権の横暴に怒りがこみ上げてくる。

この間の安保法案審議では(ですが、それらは本当に審議だったのだろうか? 立法の府・国会の審議と言えるのだろうか?)、与野党それぞれが招致した憲法学者・政治学者の人たち、内閣法制局OBらの「法案は違憲」という意見表明に、政府は、自らも参考人招致しているにもかかわらず、「個人の見解に過ぎない」と一蹴した。「憲法の番人は最高裁判所であって憲法学者ではない」とも言い放っていた。ところが、その最高裁OBたちでさえ次々と「安保法案は違憲」と表明、政府への批判を発し始めているではないか。

憲法を最高法規に行われる日本の政治の枠組みは、国会(立法府)、内閣(行政府)、最高裁(司法府)の三権が互いにチェックし合う三権分立の体制。であれば、司法府もまた立憲主義を行う重要な機関なわけで、国会や内閣がそれ(立憲主義)を行わないのであれば、司法がチェックしてくださいよ!と、私たち市民は切に言いたい。

そもそも私たち市民こそが憲法制定権者=憲法や民主主義を社会の底辺で支えている存在なのだから。政治に任せられず、地方議会が思いあまって全国から声を上げても、一旦踏みとどまることさえしない政府なのであれば、そういう時は、私たち市民は、デモでもパレードでも街頭アンケートでも街宣活動でもなんでも、できそうなことはなんでもして訴える。不特定多数の自立する市民に問いかける、そうして市民の意思を確かめ、ともに表明する。

憲法改正を争点に、集団的自衛権行使を争点に選挙を勝ち抜いたこともない安倍政権。一年前の、昨年7月の閣議決定そのものから私は問いたいし、立憲主義を無視し、国民の大多数の反対意見を無視し、周辺諸国の懸念をものともせず、すべて無視し、無視するどころか圧殺しようというなりふり構わない政府(自民・公明)には、やはり退場していただく、それしかない。

この日の新宿西口集会では、ネットの先輩議員らが次々にマイクをリレー。ここで共有した大事なこと。それは「主権者は市民」「私たちは、今日のこの日『716日』をけっして忘れない」ということ。街宣活動に参加しながら、私は「なんてったて憲法平和主義がいい、戦後70年を新たなスタートに、脱軍事を絶対あきらめない!」「地域に帰って品川で、有権者の皆さんからいただいた市民の議席=ネットの議員というパワーを大切にていねいに有効に活用しなくては…」、その思いを強く自覚した。

安倍政治の終焉は近い!!(たなか・さやか)