古賀茂明さんの『国家の暴走』 ドキドキ・ゾワゾワの理由・・・

 

東京・生活者ネットワーク2015新春の集い、一部の基調講演で発言される古賀茂明さん。2015年1月29日

忙中閑有り!話がガラリと変わりますが、つい先日手に入れたご本のことを書き留めておきたいと思います。 

古賀茂明さんの『国家の暴走』!!序章から面白く、読みやすいです!! 今現在、本当に起こっていることなので、読んでいて私にも思い当たることなので、現状の恐ろしさにゾワッとします。一部を紹介してみます。

――日本は「戦争なしでは生きられない国」になる。…わが国には、日本を“列強国”にすることを最優先課題と位置付ける人たちがいる。…列強国になるとは、「戦争ができる国」になることではない。「戦争と縁の切れない国」、「戦争無しでは生きられない国」になってしまうことだ。表では「人道のため」「自衛のため」と銘打って、実は自国の利権のために戦争をする。…戦争が起これば武器が売れ、軍事産業は巨利を得ることができる。表の顔とはまったくかけ離れた、世界中で武器を売り歩く「死の商人」という裏の顔も持つ。これが列強国の本質である。…日本を列強国にしたい人たちは「国民の命と財産を守る」との名目で若者を戦場に送り込み、子どもたちに苛酷な状況を強いることに、何の疑問も持たない--

若輩の私も「聞いたことのあるフレーズ」のオンパレードに、ドキドキしますし、この列強国にしたい人たちとは、いったいどんな人たちなのか、やっぱり背中がゾワゾワします。お目に留めている方が多いのだと思いますが、まだの方は是非、古賀さんのご本を読んでみてください! 本当に読み易くて…怖いです。

先日の「東京・生活者ネットワーク新春の集い」で古賀さんにお会いしたおり、古賀さんにこんな質問をしてみました。「現政権は、どうして戦争をしたいの? 戦争することにより、一部の勢力が一時儲けられるのは分かるが、本当に戦争になったら、最終的にはマイナスしか生まない、それが分かっているのにどうして戦争に参加したいの?」

古賀さんは、「安倍さんや、その周りの人たちは《戦争に負ける》という考えを、そもそも持っていない。国が襲われ、日本が戦場になるなんて、考えてもいない。アメリカやイギリスのように、国外で戦争をする国、攻撃をする側に《日本は強い国だから、なれる!》と、信じきっている。安倍さんって、いつでも強気ですねェ(笑)」…と。

過去に日本が経験した「戦争」という事実を、まったく無視した考え方。そんな考えがどこから生まれてくるの?! 私にはまったく理解が及ばない思考回路。恐ろしい人たちが日本を動かしているのだ…、ドキドキ・ゾワゾワの理由(わけ)はこれなのだと改めて思います。

子どもたちと私たちの未来に、戦争なんていやだ! そんなものを起こさせないために、キチンと政治にコミットし、彼らを監視しなければ。戦争はゴメンだ! どの国も日本も。そう主張し、跳ね返す力を束ねて、子どもの未来に優しい社会を創らなければ。古賀さんのご本をきっかけに、改めて、市民同士で語り合い、繋がりあい、キチンと彼らに発信していきたいと強く思いました。<たなか・さやか>